小規模発電設備は『直流750V・交流600V・出力50kW未満』の3数字で攻略
電験三種「法規」科目で頻出の小規模発電設備を、直流750V以下・交流600V以下・出力合計50kW未満の3つの数字で完全攻略。さらに設備別出力(太陽50・風水20・内燃10kW)と太陽光10kW買取制度との混同ポイントまで整理した1記事。
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この記事で身につくこと
電験三種「法規」の中でも、穴埋め・文章題の両方で狙われる定番論点が小規模発電設備。 結論から言うと、この単元は たった3つの数字 を体に染み込ませれば、それだけで得点源に変わります。
読み終わるころには、
- 小規模発電設備の 3つの数値要件 を即答できる
- 設備別の 個別出力制限(太陽50・水力風力20・内燃10kW)を整理できる
- 9割が間違える 「10kW」と「50kW」の混同 を見抜ける
ようになります。
暗記フレーズ:3つの数字でカタが付く
DC 750V以下/AC 600V以下/出力50kW未満
電圧は「○○V以下」、出力は「○○kW未満」。 この空欄を埋めるだけで、小規模発電設備の問題は ほぼ落とせない論点 になります。
そもそも「小規模発電設備」とは
電気事業法における 「一般家庭レベル」と「事業用レベル」の境界線 のことです。
| イメージ | 例 | 扱い |
|---|---|---|
| 事業用レベル | 大規模発電所・送電鉄塔 | 主任技術者の選任が必要 |
| 小規模発電設備 | 住宅用太陽光・家庭用燃料電池 | 主任技術者の選任が 不要 |
つまり、家庭サイズ寄りの小さい発電設備を 法律で線引き している、と理解すれば十分です。 具体的な線引きが、これから整理する3つの数字です。
条件①:発電電圧の上限(DC750V/AC600V)
| 区分 | 電圧 |
|---|---|
| 直流(DC) | 750V 以下 |
| 交流(AC) | 600V 以下 |
⚠️ 頻出の穴埋め:直流と交流で数値が違うため、逆に覚えると一発で失点します。
語呂で覚えるなら、
- 直流(DC)は 数字が大きい750
- 交流(AC)は 数字が小さい600
「直は大、交は小」とセットで暗記してしまうのが鉄板です。
条件②:出力合計の境界線(50kW未満)
もうひとつの数字が 出力50kW未満。
| 出力 | 区分 |
|---|---|
| 50kW 未満 | 小規模発電設備 |
| 50kW 以上 | 事業用電気工作物 |
ポイントは 「合計」 であること。 1台ごとではなく、構内のすべての発電設備を足した値 で判定します。
- 太陽光30kW + 燃料電池15kW = 45kW → OK(小規模)
- 太陽光30kW + エンジン25kW = 55kW → NG(事業用)
必須ルール:電圧と出力の「掛け算の法則」
ここが一番引っかかるところ。
電圧の条件 AND 出力の条件 = 小規模発電設備
電圧だけクリアしてもダメ、出力だけクリアしてもダメ。 両方を同時に満たして はじめて小規模発電設備として認定されます。
「片方さえ満たせばOK」という選択肢が出てきたら、それは 典型的な引っかけ です。
条件③:設備ごとの個別出力制限
合計50kWの話とは別に、設備の種類ごと にも個別の出力上限が定められています。
| 設備 | 出力上限(未満) |
|---|---|
| 太陽電池発電設備 | 50kW |
| 水力発電設備・風力発電設備 | 20kW |
| 内燃力発電設備・燃料電池発電設備 | 10kW |
数字は上から 50・20・10 と小さくなっていく流れで覚えます。
💡 覚え方のコツ:燃料を燃やす内燃力・燃料電池は 火災や事故のリスクが大きい ため、上限が一番厳しい10kWに抑えられている。リスクが大きいほど上限が小さい、と直感的に結びつけると忘れません。
具体例で押さえる:どんな機器が該当する?
身近な家庭用機器がそのまま該当します。
| 設備 | 出力レンジ | 該当 |
|---|---|---|
| 住宅用太陽光発電 | 4〜10kW程度 | ○ |
| 小型風力発電 | 数kW | ○ |
| 家庭用燃料電池(コージェネ) | 約0.7kW | ○ |
要するに、「一般家庭の屋根や庭先に置けるサイズ」 の発電設備、と覚えておけば十分です。
小規模に該当するとうれしいこと(特徴・メリット)
文章題で狙われやすいのが「該当した場合の扱い」。 ここは 3点セット で覚えます。
- 電気主任技術者の選任が不要(一定条件下)
- 保安規程の作成が簡略化 される
- 系統連系時の要件が緩和 される場合がある
家庭でパネルを設置するたびに「主任技術者を選任してください」と言われたら、誰も導入しません。 普及を促進するため、規模が小さい設備は法的手続きが大きく軽くなる、という設計です。
9割が混同する「10kW」と「50kW」の罠
ここが本記事で一番伝えたい注意点。
| 数字 | 出てくる制度 | 意味 |
|---|---|---|
| 10kW未満 | 余剰電力買取制度(FIT 等) | 売電・買取のルール |
| 50kW未満 | 電気事業法の小規模発電設備 | 主任技術者選任などの法的扱い |
「太陽光は10kW未満が小規模の基準」という選択肢は 完全な引っかけ。 10kWは 買取制度の話 であって、電気事業法上の小規模発電設備の基準は50kW未満 です。
そもそも電験三種・電気工事士の試験では、余剰買取制度そのものは出題範囲外。 試験的にも、「50kW未満が小規模」だけを正解として覚えれば十分 です。
実践テスト:穴埋めで自己採点
小規模発電設備の条件は、 直流( ① )V以下、交流( ② )V以下、出力合計( ③ )kW未満。
…解答は次のセクションのまとめ表で答え合わせしてください。
まとめ:小規模発電設備 早見表
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 直流電圧 | 750V 以下 |
| 交流電圧 | 600V 以下 |
| 出力(合計) | 50kW 未満 |
| 太陽電池の個別出力 | 50kW 未満 |
| 水力・風力の個別出力 | 20kW 未満 |
| 内燃力・燃料電池の個別出力 | 10kW 未満 |
| 電圧と出力の関係 | AND(両方必須) |
| 該当時の扱い | 主任技術者不要・保安規程簡略化・系統連系緩和 |
暗記フレーズ:DC 750V以下/AC 600V以下/出力50kW未満
この3つの数字さえ体に入っていれば、文章題でも穴埋めでも 確実に1点を取りに行ける論点 です。 本番で迷ったら、必ず「直は大、交は小、合計50未満」に立ち返ってください。
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