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理論 第19回 ⏱ 約9分で読めます

静電力の公式は『真空=9×10⁹、真空以外=1/4πε』で一発攻略

電験三種「理論」科目で9割が混同する静電力の2公式(真空・真空以外)を、『真空=9×10⁹、真空以外=1/4πε』の魔法のフレーズで一発攻略。クーロンの法則・誘電率・比誘電率の関係から、比誘電率εrのひっかけ問題まで丁寧に整理する1記事です。

🃏 暗記フレーズ:真空=9×10⁹、真空以外=1/4πε

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この記事で身につくこと

電験三種「理論」科目の電磁気で、必ず最初の関門になるのが 静電力(クーロンの法則)の2つの公式。 「真空のときの式」と「真空以外(媒質中)のときの式」――この2つを本番で見比べた瞬間、9割の受験生が「あれ、どっちだっけ?」と混乱して手が止まります。

本記事を読み終えたら、

  • 静電力の2公式を「迷わず」使い分けできる
  • 真空の誘電率 ε₀ と 比誘電率 εr の役割を即答できる
  • 比誘電率が大きいと「力は弱くなる」というひっかけを見抜ける

ようになります。

暗記フレーズ:真空=9×10⁹、真空以外=1/4πε

真空イコール9×10⁹、真空以外(媒質)イコール 1/(4πε)

これだけ。静電力の公式は、前につく『係数』が違うだけで、後ろの骨格はまったく同じ です。 迷う原因は、ギリシャ文字(ε、ε₀、εr)が次々と出てきてパニックになるから。係数だけ切り出して覚えれば、一瞬で見分けられます。

静電力の2つの公式 ─ 最大の壁

電験の参考書を開くと、いきなり2つの公式が並んで立ちはだかります。

条件公式
真空中F = 9.0×10⁹ × Q₁Q₂ / r²
真空以外(媒質中)F = 1/(4πε) × Q₁Q₂ / r²

パッと見、ほとんど同じ。違うのは 前の係数だけ です。 それでも本番で迷子になる人が多いのは、次の3つの罠があるから。

  1. 「真空」と「真空以外」で公式が違う
  2. 記号がε、ε₀、εr と多くてパニックになる
  3. 試験中に「どっちの式を使うんだっけ?」と頭が真っ白になる

ここを越えるための装置が、暗記フレーズです。

共通の骨格を見抜けば、覚えるのは『係数』だけ

実は2つの公式、後ろの部分は 完全に同じ です。

F = (ここだけ変わる) × Q₁Q₂ / r²
  • 真空のとき:「ここだけ変わる」= 9.0×10⁹
  • 真空以外のとき:「ここだけ変わる」= 1 / (4πε)

つまり覚えるべきは、前につく係数2種類だけ。 これに気づくと、暗記の負荷が一気に下がります。

🃏 暗記シート
Q. 2つの静電力の公式で『共通の骨格』になる部分は?

真空時の係数:9.0×10⁹ という具体的な数字

問題文に「真空中に…」と書かれていれば、迷わずこちらを使います。

F = 9.0×10⁹ × Q₁Q₂ / r²

ポイントは、係数が「9.0×10⁹」という具体的な数字 になっていること。 試験本番では、この数字をそのまま代入して計算するだけなので、迷いが入る余地がありません。

  • 電荷量 Q が大きいほど、力 F は強くなる(比例)
  • 距離 r が近いほど、力 F は強くなる(2乗で反比例)

真空以外の係数:1/(4πε) と 誘電率の正体

問題文に「比誘電率 εr の媒質中に…」と書かれていれば、こちらの公式の出番です。

F = 1/(4πε) × Q₁Q₂ / r²

ここで重要なのが、誘電率 ε の正体

ε = ε₀ × εr

(誘電率 = 真空の誘電率 × 比誘電率)

  • ε₀(真空の誘電率) ≒ 8.85×10⁻¹² [F/m]:物理定数の固定値
  • εr(比誘電率):媒質ごとに与えられる値(試験では問題文に提示される)

真空の誘電率 ε₀ を基準として、その媒質固有の倍率 εr をかけて、媒質中の誘電率 ε ができ上がる、という関係です。

🃏 暗記シート
Q. 真空以外(媒質中)の静電力Fの公式と、誘電率εの正体は?

比誘電率 εr のワナ:「大きいほど強い」は不正解

ここが電験三種で 最頻出のひっかけポイント

問:比誘電率 εr が大きくなると、静電力 F はどうなる?

「電気っぽい何かが大きい=力も強そう」と直感で答えると、まんまと不正解です。

正解は 「力は弱くなる」

理由は、公式を展開してみれば一目瞭然です。

F = 1 / (4π × ε₀ × εr) × Q₁Q₂ / r²

εr は 分母 にいます。分母が大きくなれば、F は小さくなる ─ つまり 反比例 です。

イメージとしては、「媒質(邪魔者)の密度が高いほど、電界が広がりにくく、力が伝わらない」と捉えるとしっくり来ます。 省略せず、公式を分母まで丁寧に書けば絶対に間違えません。

🃏 暗記シート
Q. 比誘電率 εr が大きくなると、静電力Fはどうなる?
💡 公式の分母を見る

クイズ:εr = 2 のとき、静電力は何倍?

真空中に置かれた2つの電荷の間に働く静電力を F とする。 全く同じ条件で、比誘電率 εr = 2 の媒質中に電荷を置いた場合、静電力は何倍になるか?

考えてみてください。

正解は 1/2倍

公式 F = 1 / (4π × ε₀ × εr) × Q₁Q₂ / r² より、F は εr に反比例します。 εr が 2 になれば分母も2倍。よって F は 1/2倍 に弱くなる、というわけです。

🃏 暗記シート
Q. 真空中で働く静電力をFとする。同条件で比誘電率εr=2の媒質中に置くと、静電力は何倍?

まとめ

  • 静電力の公式は 2種類だけ。前の係数が違うだけで、後ろは共通の Q₁Q₂ / r²
  • 真空 → 9.0×10⁹、真空以外(媒質)→ 1/(4πε)
  • 媒質中の誘電率は ε = ε₀ × εr(真空の誘電率 × 比誘電率)
  • 比誘電率 εr は 分母 にいる ─ 大きいほど力は 弱くなる(最頻出ひっかけ)

暗記フレーズ:真空=9×10⁹、真空以外=1/(4πε)

このフレーズと「分母の εr」さえ押さえれば、静電力は確実な得点源になります。

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