静電気の公式、丸暗記はもう終わり。「点電荷→電界→力→エネルギー」で9割が救われる
電験三種「理論」最大の山場・静電気の公式群を、点電荷→電界→力→エネルギーの4ステップで芋づる式に攻略。電界Eはrの2乗・電位Vはrの1乗という最大の罠も、F=QEからのクーロン力も、Wの式変形もすべて1本の流れに繋げる完全保存版です。
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この記事で身につくこと
電験三種「理論」の山場、それが 静電気の公式群。 「rの1乗?2乗?」「式が長くて手が止まる…」「全部同じに見えてきた…」——9割の受験生が同じ壁にぶつかります。
その原因はたった1つ。4つの公式を、それぞれ独立した暗記項目だと思い込んでいる からです。
本記事を読み終えたら、
- 静電気の主要公式を 1本の流れ で書き下せる
- 電界Eと電位Vの rの次数ミス をしなくなる
- クーロン力Fも、電束密度Dも、静電エネルギーWも 芋づる式に導出 できる
ようになります。
暗記フレーズ:点電荷→電界→力→エネルギーの順に計算
点電荷 Q → 電界 E → 力 F → エネルギー W
迷ったらこの呪文。静電気の公式は、すべて 前のステップに何かを掛け算・割り算するだけ で繋がっています。 独立した4つの公式を丸暗記する必要はなく、点電荷Qを起点に「順番に計算していく」だけで答えが出る。これが今日の魔法です。
9割が落ちる最大の罠:電界Eと電位Vの混同
まず先に、最大の罠を片付けます。それが 電界Eと電位Vの公式が酷似していて、rの乗数を毎回間違える という壁。
| 量 | 公式 | 分母のrの乗数 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 電界 E | E = Q / (4πεr²) | r の 2乗 | V/m |
| 電位 V | V = Q / (4πεr) | r の 1乗 | V |
混乱したら、単位を見れば一発 です。
- 電界Eの単位は V/m(ボルト毎メートル)
- 電位Vの単位は V(ボルト)
電界Eに距離r(メートル)を掛けると、メートルがキャンセルされて V になる。 つまり V = E × r という関係があり、分母のr²にrを掛けるから Vはr¹になる。覚えるのではなく、単位から導けます。
Step 1:点電荷Q → 電界E(rの2乗で割る)
中央に置かれた点電荷Qから、ウニのトゲのように放射状に広がっているのが電界Eのイメージです。
なぜ分母が rの2乗 なのか?答えは球の表面積。半径rの球の表面積は 4πr² なので、電界は距離が離れるほど 「広がる面積で割られて薄まる」 からです。
💡 広さは面積で割るから、rの2乗。
Step 2:電界E → 力F(電荷Qを掛ける)
電界Eという「土俵」の中に、相手の電荷Qを置くと、力Fが発生します。式はシンプル。
ここに Step 1 で求めた電界 E = Q₁/(4πεr²) を代入すれば、
これが、おなじみの クーロンの法則 です。F=QE を覚えていれば、長いクーロンの法則を丸暗記する必要はありません。
⚡ 頻出数値:1 / (4πε₀) ≒ 9.0 × 10⁹。計算問題で必ず使うので、これは絶対に覚えましょう。
横道:電束密度D は「ε で繋がる兄弟」
4ステップの本流から少し逸れますが、電界Eには 電束密度D という兄弟がいます。両者を繋ぐのが誘電率ε。
電界Eは「空間そのものの強さ」、電束密度Dは「物質を含めた電束の混み具合」。 誘電率εが 物質の橋渡し役 となって、両者を翻訳しています。だから、これも独立した暗記ではなく、E に ε を掛けるだけ で導けます。
Step 3:静電エネルギーW(基本形から自由自在に変形)
最終ステップは、コンデンサに蓄えられる 静電エネルギー W。基本形はこれだけ覚えてください。
ここから、電荷の公式 Q = CV や V = Q/C を代入していくと、次々と姿を変えます。
| 変形 | 式 | 代入したもの |
|---|---|---|
| 基本形 | W = ½ C V² | — |
| Q を出す | W = ½ Q V | Q = CV |
| 最重要形 | W = Q² / (2C) | V = Q/C |
メインで使うのは 3つ目の W = Q²/(2C) です。基本形からこの形までスラスラ変形できるよう、ペンを動かして何度も練習してください。
全体相関図:迷子卒業
ここまでの内容を1枚にまとめると、こんな構造になります。
ε を掛ける
↑
電束密度 D
|
点電荷 Q ──(÷4πεr²)──→ 電界 E ──(×Q)──→ 力 F ──(×距離)──→ エネルギー W
|
↓ r を掛ける
電位 V
- 横の本流:点電荷 → 電界 → 力 → エネルギー
- 縦の派生:電界Eの 上に ε を掛けて D、下に r を掛けて V
この相関図さえ頭に入れば、「どの公式を使えばいいか分からない」という静電気の迷子は卒業です。
まとめ
- 静電気は 「点電荷→電界→力→エネルギー」 の順で芋づる式に解ける
- 電界Eはrの2乗・電位Vはrの1乗(V=E×r で1個キャンセルされるから)
- F = QE さえ覚えれば、クーロンの法則は導出できる
- D = εE で電束密度と電界は繋がる
- 静電エネルギーは W = ½CV² を基本形に、Q=CV/V=Q/C で姿を変える
暗記フレーズ:点電荷 → 電界 → 力 → エネルギーの順に計算
これが頭に入っていれば、静電気は確実な得点源に変わります。1度で覚えようとせず、何度もこの記事と動画に帰ってきてくださいね。お帰りなさい、とお迎えします。
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