静電力の矢印は「どうはんいいん」で一撃攻略
電験三種・理論の第一歩「静電力(クーロンの力)」の矢印で混乱しないための完全攻略記事。魔法の合言葉『同じは反発、違えば引力』と『2点を結ぶ一直線』のルールを押さえるだけで、9割の初学者がつまずく3つの罠を一発で回避できます。
🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く
この記事で身につくこと
電験三種「理論」科目で、直流回路を一通り終えた次にやってくるのが 静電力(クーロンの力)。 ところが、ここで 9割の初学者がつまずく と言われるくらい、最初の一歩で手が止まりやすい分野です。
理由はシンプルで、「公式の前に、力の向き(矢印)の描き方を教わっていない」から。 本記事を読み終えたら、
-
- と − の組み合わせを見ただけで、力の向きが即答できる
- 点電荷という言葉に怯まず、なぜ「点」にするのか説明できる
- 静電力の矢印を、ベクトル計算で自爆しない正しい位置に描ける
ようになります。難しい公式の前に、まずこの土台を脳に焼き付けましょう。
暗記フレーズ:同じは反発、違えば引力
同じは反発、違えば引力 =「どうはんいいん」
これだけ。静電力の矢印問題は、この4文字で 基礎の90% が片付きます。
- 同種(+と+、−と−):仲が悪いので 反発、矢印は外向き
- 異種(+と−):惹かれ合うので 引力、矢印は内向き
磁石の N極・S極とまったく同じ感覚です。同じ極同士は離れたがり、違う極同士は引き合う。 公式を覚える前に、まずこのリズムを口に出して刷り込んでください。
ここでつまずく「静電気の罠3選」
電験三種・理論で、唐突に回路図から離れて科学っぽい話に切り替わるのが、この静電力の単元。 だからこそ、こんな罠が待ち構えています。
- 専門用語の壁:「帯電体」「点電荷」など漢字ばかりでイメージが湧かず手が止まる
- 引力・斥力の混同:本番の緊張で、どっちが反発でどっちが引力か飛んでしまう
- 矢印の迷子:計算以前に力の向きを適当に描いてしまい、ベクトル計算で自爆する
3つとも、「合言葉」と「一直線ルール」を覚えるだけで全部回避できます。今日でサラバです。
Step1:点電荷の正体 ― 大きさを無視する
まず用語を3つだけ押さえます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 静電気 | 物質が帯びる電気。プラスかマイナスのどちらか |
| 帯電体 | 電気を帯びた物体 |
| 点電荷 | 大きさを無視した帯電体 |
ここで多くの人が「なんでわざわざ点にするの?」と引っかかります。答えは、
距離を正確に測るため
現実の帯電体は四角かったり丸かったりバラバラで、「物体間の距離」と言われても どこからどこまで を測ればいいか決まりません。 静電力は 距離の影響を強く受ける ため、ここが曖昧だと計算ができないんです。
そこで「大きさを無視」して 点 に置き換える。すると距離が一意に決まり、計算が圧倒的に簡単になる ―― これは物理の世界で繰り返し使われる、定番のテクニックです。
Step2:静電力 F ― 同種と異種で向きが反転する力
次に主役の登場です。
静電力 F = 電荷同士に働く力(単位:N=ニュートン)
向きは合言葉のとおり。
- 同種同士(+と+/−と−):反発力、矢印は互いに外向き
- 異種同士(+と−):吸引力、矢印は互いに内向き
ここまでは磁石とまったく同じ発想なので、違和感なく頭に入るはずです。
Step3:一直線上が鉄則 ― 矢印の正しい描き方
ここが最大の罠。力の向きを示す矢印は、適当に描いてはいけません。
2つの点電荷を結ぶ「一直線上」に描く
これがルールです。手順はたった2ステップ。
- まず、2つの点電荷を 点線で結ぶ
- その線から 絶対にハミ出さない ように「反発」または「引力」の矢印を引く
斜めに描いたり、点電荷から外れた位置から矢印が出ていたら問答無用で不正解。 本番でやりがちな失点パターンなので、ここだけは指で線をなぞるくらい徹底してください。
💡 補足:力が 複数 ある場合は、合力(ベクトル和)として線が曲がることもあります。ただし「1対1」の基本問題では、必ず一直線です。
ミニクイズ:この力の向きは?
左下に +、右上に − の点電荷がある。正しい静電力の矢印はどれ?
- A:2点を結ぶ線から外れて、斜め上向きの矢印
- B:2点を結ぶ一直線上で、互いに引き寄せ合う向きの矢印
- C:2点を結ぶ線から外れて、斜め下向きの矢印
合言葉「同じは反発、違えば引力」と「一直線ルール」を思い出してください。
正解:B +と−なので「違えば引力」、かつ2点を結ぶ一直線上にある矢印 ―― 条件を両方満たすのは B だけ。 A と C は向きや位置がズレているので、見た瞬間にバツと判断できます。
まとめ
静電力の基礎は、この5点で完成です。
- 静電気 = 物質が帯びる電気(+/−)
- 帯電体 = 電気を帯びた物体
- 点電荷 = 大きさを無視した帯電体(距離計算を簡単にするため)
- 静電力 F = 電荷同士に働く力(単位 N)
- 力の向き = 2つの電荷を結ぶ 一直線上 に描く
暗記フレーズ:同じは反発、違えば引力(どうはんいいん)
迷ったらこの4文字に帰ってきましょう。土台が固まれば、このあと出てくるクーロンの法則の 計算問題 も確実な得点源になります。
Webの何倍も覚えやすい
紙のフルラミネート加工の
暗記シートがあります
実績2,000部突破。
お風呂や電車のスキマ時間でサクッと勉強できます。
付属の練習用紙で無限に練習できます♪

🛒関連教材ショーケース
学習の効率を上げる、紙の本格教材ラインナップ。

この記事を読み終えたら、進捗を記録しましょう




