標準電圧100V・200Vの許容範囲は『101±6/202±20』で一発暗記
電験三種「法規」科目で頻出の『電圧・周波数の維持』を、電気事業法施行規則の数値ベースで整理。標準電圧100Vは101±6V、200Vは202±20V、周波数は標準周波数に等しい値を維持する努力義務まで、穴埋め問題で確実に得点するための1記事です。
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この記事で身につくこと
電験三種「法規」科目の中でも、ほぼ毎年なんらかの形で問われる のがこの「電圧・周波数の維持」。 やっかいなのは、「100Vぴったり・200Vぴったり」を覚えても1点も取れない という点です。中心値はあえて 101V/202V にずらされており、ここを取り違えると穴埋めで丸ごと落とします。
本記事を読み終えたら、
- 100V系・200V系それぞれの 維持すべき電圧範囲 を数字で即答できる
- 周波数の維持義務が「標準周波数に等しい値に維持する努力義務」であることを正しく言える
- 試験で狙われる「測定と記録」のルールまで一気に押さえられる
ようになります。
暗記フレーズ:101±6・202±20、周波数は標準値
100V系 → 101 ± 6V 200V系 → 202 ± 20V 周波数 → 標準周波数に等しい値(努力義務)
これだけ。あとは「中心が101/202になる理由」と「上下何Vか」を体で覚えてしまえば、この単元は終わりです。
なぜ電圧を厳格に維持する必要があるのか
家庭用機器は、100V または 200V で動くことを前提に設計 されています。
- テレビ・冷蔵庫・照明 → 100V のコンセント
- エアコン・IH調理器など大電力機器 → 200V 専用コンセント
電圧が高すぎれば発熱・発火や絶縁破壊、低すぎれば動作不良やモータの過電流など、機器の寿命と安全に直結 します。だからこそ電気事業法施行規則は、一般送配電事業者等に対して、供給地点(≒お客さまの引込口)での電圧をある幅に維持する努力義務を課しているのです。
電圧の維持値(ここが本丸)
電気事業法施行規則は、一般送配電事業者等が、その供給する電気の電圧の値を 供給地点において 次の値に維持するように努めなければならない、と定めています。
| 標準電圧 | 維持すべき値 | 具体的な範囲 |
|---|---|---|
| 100V | 101Vの上下6Vを超えない値 | 95V 以上 107V 以下 |
| 200V | 202Vの上下20Vを超えない値 | 182V 以上 222V 以下 |
ここでハマりやすいポイントは2つ。
- 中心値が「100/200」ではなく「101/202」 であること
- 上下の幅が「6Vと20V」で揃っていない こと(200V系は2倍ではない!)
「100±10」「200±20」と書きたくなるのを、ぐっとこらえて覚え直しましょう。
⚠ 試験で狙われるひっかけ:「100V」と「101V」
引っかかりやすい鉄板パターンが、
「標準電圧100Vの中心値はいくらか?」
正解は 「100V」ではなく「101V」。 配電線で末端まで電気を送ると、線路インピーダンスでどうしても電圧は降下していくため、変電所側はあらかじめ 少し高めの101V を狙って送り出します。その結果、許容幅の中心も101Vに置かれているわけです。
「標準電圧」と「維持基準の中心値」は別物——ここを問う選択肢が出たら、迷わず “101V/202V” を選んでください。
周波数は「標準周波数に等しい値」を維持する
電圧と並んで定められているのが、周波数の維持義務。条文は次のようになっています。
一般送配電事業者等は、その供給する電気の周波数の値を、その供給地点において、標準周波数に等しい値に維持するように努めなければならない。
ポイントは「等しい値に維持する努力義務」という言い回し。電圧と違って 「±◯Hz」という許容幅は条文に書かれていません。試験で「周波数は ±0.2Hz 以内」のような選択肢が出たら、それは原則として誤り(系統運用上の運用目標値であって、施行規則の条文ではない)。
なお、ご存じのとおり日本の標準周波数は、
| 地域 | 標準周波数 |
|---|---|
| 東日本 | 50Hz |
| 西日本 | 60Hz |
ですが、これは法令で「東=50/西=60」と直に固定されているのではなく、各事業者が供給区域ごとに 標準周波数として届け出ている値 に等しく保つ、というのが正確な理解です。
「測定と記録」もセットで覚える
電圧・周波数を維持するだけでなく、一般送配電事業者等には次の義務もあります。
供給地点における 電圧および周波数を定期的に測定し、その結果を記録 しておかなければならない。
「維持する → 測る → 残す」がワンセット。択一問題で「測定だけでよい」「記録は不要」といった選択肢が出てきたら、迷わず誤りと判断できます。
まとめ:電圧・周波数の維持義務 早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標準電圧 100V | 101V ± 6V(95〜107V) |
| 標準電圧 200V | 202V ± 20V(182〜222V) |
| 標準周波数(東日本) | 50Hz |
| 標準周波数(西日本) | 60Hz |
| 周波数の維持義務 | 標準周波数に等しい値(努力義務、±◯Hzではない) |
| 義務を負う者 | 一般送配電事業者等 |
| セットの義務 | 定期的な測定 + 記録の保存 |
| 根拠法令 | 電気事業法・電気事業法施行規則 |
暗記フレーズ:101±6・202±20、周波数は標準値
この5つを押さえておけば、「電圧・周波数の維持」関連の穴埋めは怖くありません。条文の言い回し(「努めなければならない」=努力義務)まで含めて、丸ごと覚えてしまいましょう。
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