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機械 第1回 ⏱ 約10分で読めます

直流発電機の誘導起電力を「回す・通す・巻き方」で丸暗記から卒業

電験三種「機械」科目の直流発電機の誘導起電力Eaの公式を解説。基礎物理のE=Blvを発電機の「寸法」と「回転」に翻訳しただけと捉え直し、「回す・通す・巻き方」の3ステップで構造的に理解。重ね巻・なみ巻の見分け方や比例関係まで、計算問題で確実に得点できる形で整理します。

🃏 暗記フレーズ:回す・通す・巻き方で決まる誘導起電力Ea

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この記事で身につくこと

電験三種「機械」科目の最初の関門が、直流発電機の誘導起電力 Ea の公式。 アルファベットが大量に並ぶ長い式に圧倒されて、ここで挫折する受験生は実はかなり多いんです。

でも安心してください。あの長い公式は、基礎物理の E = Blv を発電機の寸法と回転に翻訳しただけ。構造として解剖すれば、丸暗記しなくても自力で導けます。

本記事を読み終えたら、

  • Ea の公式を「回す・通す・巻き方」の3要素で説明できる
  • 重ね巻となみ巻の違い(試験頻出)を一瞬で判断できる
  • 簡略式 Ea = KφN から、電圧制御の方法まで言える

ようになります。

暗記フレーズ:回す・通す・巻き方で決まる誘導起電力Ea

Ea は、回す(速度)× 通す(磁束密度)× 巻き方(内部構造)の3つで決まる

これだけ覚えてしまえば、長い公式に出てくる文字の役割が一気にクリアになります。

公式の正体は E = Blv の「翻訳」だった

教科書に載っている長い公式はこちら。

Ea = (pZ / 60a) × φ × N

文字が多くて拒否反応が出そうですが、実はこの式、基礎物理でおなじみの

E = B × l × v

を、発電機の「寸法」と「回転」の言葉に置き換えただけなんです。

  • B(磁束密度) → 発電機の磁束 φ と寸法で表現
  • l(導体長さ) → 発電機の軸方向長さ
  • v(速度) → 回転速度 N から計算

導出のロジックを知っていれば、長い式を一字一句丸暗記する必要はありません。

🃏 暗記シート
Q. 直流発電機の誘導起電力Eaを決める3要素は?

アクション1:「回す」── 回転速度 N を速度 v に変換

まずは E = Blv の v から。

回転速度 N は [min⁻¹]、つまり1分間の回転数です。これを「秒速 v[m/s]」に変換します。

  • 1回転の距離 = 円周 πD
  • 1分間の移動距離 = πDN
  • 1秒間の移動距離(速度 v)= πDN / 60

つまり

v = πDN / 60 [m/s]

「回転数を距離に置き換える」発想で詰まる人が多いのですが、円周 × 回転数 ÷ 60秒、と分解すれば当たり前の話です。

アクション2:「通す」── 磁束密度 B の正体

次は B(磁束密度)。

磁束密度の定義は、

B = 磁束 ÷ 面積

直流発電機では、

  • 全磁束 = 極数 p × 1極あたりの磁束 φ =
  • 面積 = 円柱の側面積 = πDl

よって、

B = pφ / (πDl)

これで E = Blv の B と v が、発電機の言葉に翻訳できました。「面積あたりの磁束の量」が大事、という本来の定義にもしっかり戻っています。

アクション3:「巻き方」── pZ / 60a が表すもの

最後は公式の pZ / 60a の部分。これが内部の導体の巻き方を表します。

  • Z:全導体数
  • a:並列回路数
  • p:極数

内部の導体をどう繋ぐかで、取り出せる電圧と電流のバランスが変わります。 電圧を高めたいか、電流を増やしたいか で、巻き方を使い分けるわけです。

巻き方並列回路数 a用途の例
重ね巻a = p(極数と同じ)メッキ装置、低電圧大電流の発電機
なみ巻a = 2(常に2)小型発電機、高電圧用途

ここで9割が間違える:なみ巻は a = 2 で固定!

試験で ここを落とす人が本当に多い のが、なみ巻のルール。

問題文に「なみ巻」とあったら、極数 p に関係なく強制的に a = 2 を代入する

重ね巻のクセで「a = p」と書きたくなりますが、なみ巻は 常に a = 2。 4極だろうと6極だろうと、なみ巻なら a = 2。これは丸暗記でOKです。

🃏 暗記シート
Q. なみ巻のとき、並列回路数aはいくつ?
💡 極数pにつられて間違える人多数

機械が完成したら p, Z, a は変わらない → 定数 K にまとめる

ここまで「回す・通す・巻き方」を分解してきましたが、よく見ると p(極数)・Z(全導体数)・a(並列回路数)は機械の設計で決まるもの。一度組み立てたら変わりません。

なら、まとめて定数 K と置いてしまいましょう。

Ea = K φ N

たったこれだけ。 電験本番で使うのは、ほぼこのシンプルな式です。

この式から読み取れるのは、

  • 電圧 Ea を上げたければ、磁束 φ か回転数 N を増やす
  • Ea は φ にも N にも比例する

つまり、発電機の電圧コントロールは 「磁束 or 回転数」の二択 だとわかります。

🃏 暗記シート
Q. 簡略化した誘導起電力の公式は?
🃏 暗記シート
Q. 回転速度N[min⁻¹]を速度v[m/s]に変換する式は?

まとめ:試験直前マスター設計図

ステップ物理現象
① 回す回転速度 N → 周速度 vv = πDN/60
② 通す磁束密度 BB = pφ/(πDl)
③ 巻き方構造定数 KK = pZ/60a
総合誘導起電力 EaEa = KφN
  • 公式は E = Blv を発電機の寸法と回転に翻訳しただけ
  • 「回す・通す・巻き方」 の3ステップで自力で導ける
  • 試験頻出:重ね巻 a = p / なみ巻 a = 2(固定)
  • 機械が完成すれば Ea = KφN、電圧制御は φ か N の二択

暗記フレーズ:回す・通す・巻き方で決まる誘導起電力Ea

このフレーズと Ea = KφN がスッと出てくれば、直流機の計算問題はもう怖くありません。

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