直流発電機の効率と損失を完全攻略!「銅損=鉄損」で最大効率
電験三種「機械」科目の頻出項目、直流発電機の効率と損失を解説。銅損(可変損)と鉄損(固定損/無負荷損)の違い、最大効率の条件『銅損=鉄損』を、エネルギーの流れから直感的に理解。試験で狙われる『損失にフォーカス』する考え方が身につきます。
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この記事で身につくこと
電験三種「機械」科目の重要項目、直流発電機の 効率(η) と 損失 の関係。
「効率の計算」と聞くと身構えてしまいますが、エネルギーの流れと損失の内訳 さえ整理すれば驚くほどシンプルに解けます。
読み終わるころには、
- 効率の式が頭に思い浮かぶ
- 銅損と鉄損の違いを即答できる
- 最大効率の条件を説明できる
ようになります。
暗記フレーズ:効率は「損失」がカギ
効率 = 出力 ÷ (出力 + 損失) 銅損 = 鉄損 のとき効率最大
この2行が頭にあれば、効率の計算問題で迷うことはありません。
エネルギーの流れ:入力=出力+損失
発電機は、機械的な「入力」がそのまま全部「出力」になるわけではありません。 途中で 損失 として一部が失われ、残った分が電気の「出力」として出てきます。
機械的入力
↓
┌─────────┐
│ 発電機内 │
└─────────┘
↓
電気出力 + 損失(食品ロスのように失われる分)
つまり、
効率 η = 出力 ÷ 入力 = 出力 ÷ (出力 + 損失)
💡 試験のコツ:効率の問題が出たら、まず「出力わる、出力足す損失」と頭の中で唱えてください。
つまり 効率を上げたければ、損失を減らせばよい。 試験では「効率そのもの」より 「損失」にフォーカス されることが多いんです。
損失の正体は「銅損」と「鉄損」の2つ
主な損失は次の2種類です:
① 銅損(どうそん)— 可変損
巻線(コイル)に電流が流れることで起こる ジュール熱 の損失。
- ドライヤーや電子レンジを使うと、コードが温かくなる現象と同じ
- 電気を使用中(電流が流れているとき)のみ発生
- 電流の2乗に比例 して大きくなる
- 負荷の大きさで変動するので 可変損 と呼ばれる
② 鉄損(てっそん)— 固定損/無負荷損
鉄心(コア)で起こる損失。ヒステリシス損 と 渦電流損 からなる。
- 通電している間ずっと発生
- 負荷に関係なくほぼ一定
- 負荷で変わらないため 固定損 または 無負荷損 と呼ばれる
| 損失 | 別名 | 発生条件 | 大きさ |
|---|---|---|---|
| 銅損 | 可変損・負荷損 | 電流が流れているとき | 電流の 2乗 に比例 |
| 鉄損 | 固定損・無負荷損 | 通電中ずっと | 負荷に関係なく 一定 |
⚠️ 試験頻出のひっかけ:「銅損は通電中ずっと発生する」と書いてあったら 誤り。銅損は電流が流れるときのみ。
最大効率の条件:銅損 = 鉄損
ここが試験で最も狙われるポイントです。
損失の合計が最小 → 効率最大
になるのは、銅損 = 無負荷損(鉄損) が等しいとき。
理由を視覚的に説明すると:
| 負荷 | 銅損 | 鉄損 | 合計損失 | 効率 |
|---|---|---|---|---|
| 軽い | 小 | 一定 | 鉄損が大きく見える | 低 |
| 中間(銅損=鉄損) | 中 | 一定 | 最小 | 最大 |
| 重い | 大(2乗で増える) | 一定 | 銅損が支配的 | 低 |
「銅損が増えすぎず、鉄損とつり合う点」がスイートスポット。 そこで両者の合計が最も小さくなり、効率が最大になります。
💡 重要:この 「可変損 = 固定損」で効率最大 の関係は、直流機だけでなく 変圧器 でも共通する鉄板ルールです。後の単元で再登場するので頭に刻んでおきましょう。
まとめ:直流発電機の効率攻略チェックリスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 効率の式 | η = 出力 ÷ (出力 + 損失) |
| 損失の種類 | 銅損(可変) + 鉄損(固定/無負荷) |
| 銅損の特徴 | 電流の2乗に比例・電流が流れるときのみ |
| 鉄損の特徴 | 通電中ずっと一定・負荷に無関係 |
| 最大効率の条件 | 銅損 = 鉄損 |
暗記フレーズ:効率は出力÷(出力+損失)、銅損=鉄損で最大
この考え方は 変圧器 でも全く同じです。一度マスターすれば二度おいしい単元なので、しっかり押さえておきましょう。
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