水車の比速度は『プロペラ>フランシス>ペルトン』で即答せよ
電験三種「電力」科目で頻出の『水車の比速度 Ns』を、仮想水車のイメージと H^(5/4) の電卓テクで一気に攻略。プロペラ・フランシス・ペルトンの大小関係と『高速=低落差/低速=高落差』のリンクまで整理し、文章問題と計算問題の両方に対応できる1記事です。
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この記事で身につくこと
電験三種「電力」科目の水力発電で、文章問題と計算問題のどちらでも狙われる定番論点が 水車の比速度 Ns。 公式の見た目(特に分母の H^(5/4))でビビってしまう人が多いですが、出題パターンが少なく、覚えてしまえば確実な得点源 になる「お得な分野」です。
本記事を読み終えたら、
- 比速度を「仮想水車の回転速度」としてイメージで説明できる
- 公式 Ns = N√P / H^(5/4) を、電卓のルート2回押しで処理できる
- ペルトン・フランシス・プロペラの 大小関係と特徴 を即答できる
ようになります。
暗記フレーズ:プロペラ>フランシス>ペルトン
比速度の大小は、プロペラ > フランシス > ペルトン
これだけ覚えれば文章問題の半分は終わりです。 さらに 「比速度が大きい=高速・低落差/比速度が小さい=低速・高落差」 のリンクをセットで頭に入れれば、正誤判定で迷うことはなくなります。
比速度 Ns は「水車選びのものさし」
水車は種類によって、回転速度も、扱う落差も、出力も全く違います。 そのまま比べると「どれが速いの?」「どれが大きいの?」が分かりません。
そこで登場するのが 比速度 Ns。
実物と形状・運転状態を保ったまま、落差 H = 1 m、出力 P = 1 kW で運転させたと仮定した「仮想水車」の回転速度
つまり、同じ土俵に揃えたときの回転数 で水車を比較しているわけです。 「速度」と名前がついているのはそのため。自転車のギアで例えるなら、
- 重いギア(比速度小):坂道(高落差)をゆっくり確実に上る → ペルトン
- 軽いギア(比速度大):平地(低落差)を速く走る → プロペラ
というイメージです。
公式と H^(5/4) の電卓テク
比速度の公式は次のとおりです。
Ns = N × √P ÷ H^(5/4)
- N:水車の回転速度 [min⁻¹]
- P:出力 [kW]
- H:有効落差 [m]
ここで多くの受験生が固まるのが 分母の H^(5/4)。 ですが、計算テクとしては拍子抜けするほど簡単で、
H^5 を出してから、ルート(√)を2回押す
これだけ。√を2回押すと指数が 1/2 × 1/2 = 1/4 乗 になるので、H^5 に √√ をかければ H^(5/4) が出ます。
💡 出題形式:たまに数値代入の計算問題で出ますが、式変形のしようがない一本道 なので、公式さえ覚えていれば落としません。
3つの水車:大小関係と特徴
電験で押さえるべき水車は次の3種類です。
| 水車 | 比速度 Ns | 落差 | 回転 | イメージ |
|---|---|---|---|---|
| ペルトン水車 | 小 | 高落差 | 低速 | ノズルから水を吹き付ける(バケット型) |
| フランシス水車 | 中 | 中落差 | 中速 | 国内で最もポピュラー(渦巻き型) |
| プロペラ水車 | 大 | 低落差 | 高速 | 船のスクリューのような形 |
ここで効くのが暗記フレーズ。
プロペラ > フランシス > ペルトン(比速度の大小)
そして必ずセットで、
比速度が大 → 高速・低落差 / 比速度が小 → 低速・高落差
このリンクを覚えておけば、文章問題で「ペルトン水車は比速度が大きく低落差向き」のような ひっかけ選択肢 を一発で見抜けます。
まとめ
- 比速度 Ns = H=1m・P=1kW の仮想水車に揃えたときの回転速度(水車選びのものさし)
- 公式:Ns = N√P / H^(5/4)。H^(5/4) は 電卓で √を2回押す だけ
- 大小関係:プロペラ > フランシス > ペルトン
- リンク:比速度大=高速・低落差/比速度小=低速・高落差
暗記フレーズ:プロペラ > フランシス > ペルトン
公式と大小関係を 必ずセット で記憶しておけば、文章問題の正誤判定も、計算問題の数値代入も、どちらも自信を持って解けるようになります。
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