迷ったら重力!ダムの3大分類『重力式・アーチ式・ロックフィル』完全攻略
電験三種「電力」科目の水力発電で頻出『ダムの種類』を、重力式・アーチ式・ロックフィルの3大分類に絞って解説。構造の違い、必要な地盤条件、メリット・デメリット、そして覚えるべき施工例まで網羅。暗記フレーズ『迷ったら重力、採用数トップ』で分類問題は1秒で判別できます。
🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く
この記事で身につくこと
電験三種「電力」科目の水力発電で、毎年のように顔を出す 「ダムの種類」問題。 出題されるのは実は たった3種類 で、しかも 支え方と地盤条件をセットで覚える だけで秒殺できます。
読み終わるころには、
- ダムの 3大分類 が即答できる
- それぞれの 支え方・構造・地盤条件 を1セットで説明できる
- 試験で問われる 代表的な施工例 まで答えられる
ようになります。
暗記フレーズ:迷ったら重力、採用数トップ
重力=自重 / アーチ=両岸が押す / ロックフィル=石を積む
選択肢で迷ったらまずは 「重力式」 を本命に置くのが鉄則。 日本のダムは採用数で圧倒的に重力式が多く、出題でも「最もスタンダードなのはどれか?」と聞かれたら重力式が正解になりがちです。
ダムの3大分類はこれだけ
水力発電のダムは細かく分ければ何種類もありますが、電験で問われるのは次の3つ だけです。
| 種類 | 主材料 | 支え方 |
|---|---|---|
| 重力式コンクリートダム | コンクリート | ダム自身の重さ で支える |
| アーチ式コンクリートダム | コンクリート | 両岸の岩盤 に水圧を分散して支える |
| ロックフィルダム | 岩石・土砂 | 積み上げた 大量の自重 で支える |
① 重力式コンクリートダム(Gravity Dam)
最もオーソドックスで、日本で採用数No.1 のダム形式です。
特徴
- 構造が 単純 で、コストが低く 採算性が高い
- ダムの 自重(自分の重さ) で水圧を支える
- 断面は 三角形(下が広く、上が狭い)
適した地盤
- 底面でしっかり荷重を受けるため、強固な岩盤 が必要
- ただしアーチ式ほどの「極度に硬い岩盤」までは要求されない
代表例
- 富山県の 境川(さかいがわ)ダム など。採用数が圧倒的に多いので例はいくらでもあります。
💡 「ダムと言われて真っ先に思い浮かべるあの形」=重力式、と覚えてOK。
② アーチ式コンクリートダム(Arch Dam)
上から見ると 弧(アーチ)型 をしている、構造美のあるダムです。
特徴
- アーチの形状で水圧を 両岸の岩盤に分散 させる
- 形状を活かせる分、コンクリートの使用量を大幅に節約 できる
- ただし構造は複雑
適した地盤
- 両岸が非常に強固な岩盤 であることが絶対条件
- 岩盤が水圧を受け止める設計なので、ここが弱いと成立しない
代表例
- 富山県の 黒部ダム(標高186mで日本一)
💡 なぜ黒部のような高所でアーチ式が選ばれたのか? 標高が高い場所までコンクリートを大量に運搬するのは大変です。 「強固な岩盤」という自然条件を活かし、少ないコンクリートで施工できる アーチ式が最適だったわけです。
③ ロックフィルダム(Rockfill Dam)
現場付近の岩石・土砂を積み上げて造る、土木構造のダムです。
特徴
- 現場周辺の 岩石を積み上げて 建設
- 中心部に 粘土などの遮水壁(コア) を持つ
- 使用できる材料が限られるため、サイズが巨大 になりがち
適した地盤
- 地盤が多少弱くても建設可能
- 広い底面で荷重を分散できるため、地盤条件の自由度が高い
代表例
- 新潟県の 三国川(みくにがわ)ダム もともと重力式で建設予定でしたが、地質調査で 「現地の粘土・砂利・岩石を活用するのが有効」 と判明し、ロックフィル方式に変更されました。
💡 ロックフィルが選ばれる本質的な理由は、 ① 材料の現地調達による施工費の低減 ② 周辺自然環境の破壊を最小化 できることにあります。
試験で狙われる対比表(必ず暗記)
| 比較項目 | 重力式 | アーチ式 | ロックフィル |
|---|---|---|---|
| 主材料 | コンクリート | コンクリート | 岩石・土砂(現地調達) |
| 支え方 | 自重 | 両岸の岩盤に分散 | 自重(積み上げ) |
| コンクリート量 | 多い | 少なくて済む | (ほぼ)不要 |
| 必要な地盤 | 強固な岩盤 | 非常に強固な岩盤 | 多少弱くてもOK |
| 採算性 | 高い(採用数No.1) | 条件次第 | 現地材で低コスト化 |
| 代表例 | さかいがわダム | 黒部ダム(186m) | みくにがわダム |
まとめ
- 電験で問われるのは 重力式・アーチ式・ロックフィル の3つだけ
- ポイントは「支え方 × 地盤条件」をセットで覚えること
- 重力式 =自重で支える/採用数No.1/断面三角
- アーチ式 =両岸の岩盤に分散/コンクリート節約/強固な岩盤が必須
- ロックフィル =現地材を積み上げる/コアで遮水/地盤の自由度大
暗記フレーズ:迷ったら重力、採用数トップ
選択肢で迷子になったら、まず「重力式」から疑う。これだけで正答率はグッと上がります。
Webの何倍も覚えやすい
紙のフルラミネート加工の
暗記シートがあります
実績2,000部突破。
お風呂や電車のスキマ時間でサクッと勉強できます。
付属の練習用紙で無限に練習できます♪

🛒関連教材ショーケース
学習の効率を上げる、紙の本格教材ラインナップ。

この記事を読み終えたら、進捗を記録しましょう




