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電力 第4回 ⏱ 約10分で読めます

迷ったら重力!ダムの3大分類『重力式・アーチ式・ロックフィル』完全攻略

電験三種「電力」科目の水力発電で頻出『ダムの種類』を、重力式・アーチ式・ロックフィルの3大分類に絞って解説。構造の違い、必要な地盤条件、メリット・デメリット、そして覚えるべき施工例まで網羅。暗記フレーズ『迷ったら重力、採用数トップ』で分類問題は1秒で判別できます。

🃏 暗記フレーズ:迷ったら重力、採用数トップ

🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く

この記事で身につくこと

電験三種「電力」科目の水力発電で、毎年のように顔を出す 「ダムの種類」問題。 出題されるのは実は たった3種類 で、しかも 支え方と地盤条件をセットで覚える だけで秒殺できます。

読み終わるころには、

  • ダムの 3大分類 が即答できる
  • それぞれの 支え方・構造・地盤条件 を1セットで説明できる
  • 試験で問われる 代表的な施工例 まで答えられる

ようになります。

暗記フレーズ:迷ったら重力、採用数トップ

重力=自重 / アーチ=両岸が押す / ロックフィル=石を積む

選択肢で迷ったらまずは 「重力式」 を本命に置くのが鉄則。 日本のダムは採用数で圧倒的に重力式が多く、出題でも「最もスタンダードなのはどれか?」と聞かれたら重力式が正解になりがちです。

ダムの3大分類はこれだけ

水力発電のダムは細かく分ければ何種類もありますが、電験で問われるのは次の3つ だけです。

種類主材料支え方
重力式コンクリートダムコンクリートダム自身の重さ で支える
アーチ式コンクリートダムコンクリート両岸の岩盤 に水圧を分散して支える
ロックフィルダム岩石・土砂積み上げた 大量の自重 で支える
🃏 暗記シート
Q. 水力発電のダムの3大分類は?

① 重力式コンクリートダム(Gravity Dam)

最もオーソドックスで、日本で採用数No.1 のダム形式です。

特徴

  • 構造が 単純 で、コストが低く 採算性が高い
  • ダムの 自重(自分の重さ) で水圧を支える
  • 断面は 三角形(下が広く、上が狭い)

適した地盤

  • 底面でしっかり荷重を受けるため、強固な岩盤 が必要
  • ただしアーチ式ほどの「極度に硬い岩盤」までは要求されない

代表例

  • 富山県の 境川(さかいがわ)ダム など。採用数が圧倒的に多いので例はいくらでもあります。

💡 「ダムと言われて真っ先に思い浮かべるあの形」=重力式、と覚えてOK。

🃏 暗記シート
Q. 重力式コンクリートダムの最大の特徴は?
💡 迷ったら○○、採用数トップ

② アーチ式コンクリートダム(Arch Dam)

上から見ると 弧(アーチ)型 をしている、構造美のあるダムです。

特徴

  • アーチの形状で水圧を 両岸の岩盤に分散 させる
  • 形状を活かせる分、コンクリートの使用量を大幅に節約 できる
  • ただし構造は複雑

適した地盤

  • 両岸が非常に強固な岩盤 であることが絶対条件
  • 岩盤が水圧を受け止める設計なので、ここが弱いと成立しない

代表例

  • 富山県の 黒部ダム(標高186mで日本一)

💡 なぜ黒部のような高所でアーチ式が選ばれたのか? 標高が高い場所までコンクリートを大量に運搬するのは大変です。 「強固な岩盤」という自然条件を活かし、少ないコンクリートで施工できる アーチ式が最適だったわけです。

🃏 暗記シート
Q. アーチ式コンクリートダムが「コンクリート量を節約できる」のはなぜ?
💡 黒部ダム(標高186m)が代表例

③ ロックフィルダム(Rockfill Dam)

現場付近の岩石・土砂を積み上げて造る、土木構造のダムです。

特徴

  • 現場周辺の 岩石を積み上げて 建設
  • 中心部に 粘土などの遮水壁(コア) を持つ
  • 使用できる材料が限られるため、サイズが巨大 になりがち

適した地盤

  • 地盤が多少弱くても建設可能
  • 広い底面で荷重を分散できるため、地盤条件の自由度が高い

代表例

  • 新潟県の 三国川(みくにがわ)ダム もともと重力式で建設予定でしたが、地質調査で 「現地の粘土・砂利・岩石を活用するのが有効」 と判明し、ロックフィル方式に変更されました。

💡 ロックフィルが選ばれる本質的な理由は、 ① 材料の現地調達による施工費の低減 ② 周辺自然環境の破壊を最小化 できることにあります。

🃏 暗記シート
Q. ロックフィルダムが地盤の弱い場所でも建てられる理由は?
💡 材料は現地調達

試験で狙われる対比表(必ず暗記)

比較項目重力式アーチ式ロックフィル
主材料コンクリートコンクリート岩石・土砂(現地調達)
支え方自重両岸の岩盤に分散自重(積み上げ)
コンクリート量多い少なくて済む(ほぼ)不要
必要な地盤強固な岩盤非常に強固な岩盤多少弱くてもOK
採算性高い(採用数No.1)条件次第現地材で低コスト化
代表例さかいがわダム黒部ダム(186m)みくにがわダム
🃏 暗記シート
Q. 3大ダムの地盤条件をそれぞれ一言で言うと?

まとめ

  • 電験で問われるのは 重力式・アーチ式・ロックフィル の3つだけ
  • ポイントは「支え方 × 地盤条件」をセットで覚えること
  • 重力式 =自重で支える/採用数No.1/断面三角
  • アーチ式 =両岸の岩盤に分散/コンクリート節約/強固な岩盤が必須
  • ロックフィル =現地材を積み上げる/コアで遮水/地盤の自由度大

暗記フレーズ:迷ったら重力、採用数トップ

選択肢で迷子になったら、まず「重力式」から疑う。これだけで正答率はグッと上がります。

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