資格LABO
資格LABO
ズルい勉強法ラボ
電力 第5回 ⏱ 約8分で読めます

水力発電の水路は『2つの問い』で即仕分け:開きょ・無圧・圧力トンネル

電験三種「電力」の水力発電で頻出の『水路の種類』を、丸暗記ではなく『流速はどう作る?/トンネル内は満水?』という2つの問いで即仕分けする方法を解説。開きょ・無圧トンネル・圧力トンネルの違い、ヘッドタンクとサージタンクの役割、水撃作用との関係まで一気に整理します。

🃏 暗記フレーズ:勾配か圧力か、空気ありか満水か

🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く

この記事で身につくこと

電験三種「電力」の水力発電で、地味に厄介なのが 水路の名称と分類。 「開きょ」「無圧トンネル」「圧力トンネル」「水圧管路」「サージタンク」…と用語が並んだ瞬間、ここで挫折する受験生がとても多い分野です。

ですが、本記事の たった2つの問い さえ覚えれば、どの水路がどれなのかを反射的に仕分けできるようになります。

  • 開きょ・無圧トンネル・圧力トンネルの違いを一発で説明できる
  • ヘッドタンクとサージタンクを混同しない
  • 「なぜサージタンクが必要か?」を水撃作用とセットで説明できる

ここまで持っていきます。

暗記フレーズ:勾配か圧力か、空気ありか満水か

「流速の作り方」と「満水か否か」の2問で即仕分け

水路の分類問題は、結局この2問にすべて還元できます。逆に言えば、この2問を覚えていない人は、毎回水路名を見るたびにゼロから考え直すハメになります。

そもそも『水路』とは

水路とは、河川などから取り入れた水を 発電所(水車)まで導き、再び河川へ戻す ための設備の総称です。 目的はただ一つ。

位置エネルギーを最大限に利用するため、効率よく水を導く

導水の効率がそのまま発電量に直結するため、現場では地形に合わせて水路の種類を使い分けています。

仕分けの『2つの問い』

水路を見分けるときに、毎回この2問だけを自分に投げかけてください。

  1. 流速はどう作る? → 勾配による流れ/圧力差による流れ
  2. トンネル内部は水で満水か? → 空間あり(自由水面あり)/満水

たった2問。この組み合わせで、水路は3種類に整理できます。

🃏 暗記シート
Q. 水路を見分ける『2つの問い』とは?
💡 この2問だけで3種類に仕分けできる

問い①の答え:勾配で流す『空間あり』タイプ

「流速は勾配で作る/中は空間あり」の組み合わせに当てはまるのが、次の2種類です。

開きょ(かいきょ)

  • 流速:勾配で作る
  • 断面:上が空いている(自由水面)
  • イメージ:身近な例だと 側溝・用水路

ふたのない屋外の水路、と思えばOKです。電験受験生がもっとも馴染みのあるタイプです。

無圧トンネル

  • 流速:勾配で作る
  • 断面:トンネルだが満水にはならず、内部に自由水面がある
  • 付帯設備ヘッドタンク(上水槽) が必要

地下に掘ったトンネルだけど、中をわざと満水にせず、空気の層を残してあるイメージ。水路と水圧管路をつなぐ前に、いったん ヘッドタンク で受け止めます。

ポイント:開きょも無圧トンネルも、自由水面(空気の層)がある という共通点で括れます。

問い②の答え:圧力で押し込む『満水』タイプ

圧力トンネル

  • 流速:圧力差で作る
  • 断面水で満タン(自由水面なし)、円形断面が多い
  • 付帯設備サージタンク(調圧水槽) が必要

満水のトンネルや 水圧管路 がこのタイプ。常に内部に圧力がかかっており、水車に高圧で水を送り込む役割を担います。

なぜサージタンクが要るのか:水撃作用との関係

ここが試験で問われやすい、本記事の山場です。

圧力トンネルは内部が水で満タン。逃げ場がない 状態です。 この状態で、水車が急停止したり負荷が急変したりすると、流量が急激に変化し、

凄まじい衝撃波 = 水撃作用(ウォーターハンマー)

が発生してしまいます。配管が破裂しかねない、極めて危険な現象です。

そこで登場するのが サージタンク(調圧水槽)。圧力トンネルの途中に空間(自由水面)を意図的に作ってあげることで、

  • 急な圧力変化を 逃がす安全弁
  • 負荷変動による 流量変化の緩和・調整

の2つの役割を果たします。

逆に、開きょや無圧トンネルにサージタンクが要らないのは、もともと自由水面(空気の層)が逃げ場として用意されている からです。

🃏 暗記シート
Q. なぜ圧力トンネルにはサージタンクが要るのに、無圧トンネルには要らない?

まとめ表:3種類を1枚で

水路の種類流速の作り方内部の状態付帯設備
開きょ勾配空間あり(自由水面)
無圧トンネル勾配空間あり(自由水面)ヘッドタンク
圧力トンネル圧力差満水サージタンク

この表が、頭の中で一瞬で再現できれば、水路系の問題は怖くありません。

🃏 暗記シート
Q. 圧力トンネルに必ず付帯する設備は?

まとめ

  • 水路は 「流速はどう作る?」「中は満水?」の2問 で仕分けできる
  • 勾配+空間あり → 開きょ/無圧トンネル(無圧はヘッドタンクが付帯)
  • 圧力差+満水 → 圧力トンネル(サージタンクで水撃作用対策 が必須)
  • サージタンクは「逃げ場のない満水トンネルに、わざと逃げ場を作る装置

暗記フレーズ:勾配か圧力か、空気ありか満水か

この2軸さえブレなければ、水路の名称問題は反射で答えられます。

📖 ここまで読んだあなたへ

Webの何倍も覚えやすい
紙のフルラミネート加工の
暗記シート
があります

実績2,000部突破
お風呂や電車のスキマ時間でサクッと勉強できます。
付属の練習用紙で無限に練習できます♪

📋ラミネート加工 🎨フルカラー 💧防水 🛁お風呂でもOK 🚃電車でもOK ♾️練習用紙で無限練習

この記事を読み終えたら、進捗を記録しましょう

この記事をシェア

📚 電力科目の他の記事も読む

次は…(ローテーション順)
法規
電気工作物の定義|「30V未満でも、つながれば対象」が9割の落とし穴

機能追加のご要望・バグ報告をお待ちしています

サイトをより良くするため、お気付きの点・「こんな機能が欲しい」「このページが見にくい」など、お気軽にご意見をお寄せください。

フィードバックを送る →