資格LABO
資格LABO
ズルい勉強法ラボ
法規 第14回 ⏱ 約24分で読めます

事故報告の義務は「24時間で電話、30日で書面」で一撃攻略

電験三種「法規」で頻出の事故報告の義務を、魔法のフレーズ『重大事故は24時間で電話、30日で書面』と5つの事故キーワード(感電・火災・10kV・他物件・供給支障)で完全攻略。『半日』『半焼』『知ったとき』など、9割が間違える穴埋め引っかけポイントまで一気にマスターするための1記事です。

🃏 暗記フレーズ:重大事故は24時間で電話、30日で書面

🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く

この記事で身につくこと

法規の中でも、事故報告のところで手が止まってしまう方は本当に多いです。理由ははっきりしています。数字と条件が多いからではなく、数字と条件を「バラバラの暗記項目」として覚えようとしているからです。

24時間なのか48時間なのか。1日なのか半日なのか。全焼なのか半焼なのか。6.6kVなのか10kVなのか。……こうして並べると、たしかに気が滅入ります。でも安心してください。この単元は、軸を2本立てるだけで驚くほど静かになります。

この記事を読み終えると、次の状態になります。

身につくこと具体的に
期限の流れが言える「24時間で電話、30日で書面」を迷わず口に出せる
起点を間違えないカウントの起点が「発生」ではなく「知ったとき」だと分かる
5つの対象事故が出る感電・火災・10kV・他物件・供給支障をキーワードで思い出せる
ひっかけを避けられる「半日」「半焼」「10kV」の3点セットで数字トラップを回避できる
用語で失点しない「停電」ではなく「供給支障」と書ける

丸暗記は要りません。順番に読んでいけば、最後には「あれ、これだけだったのか」と思えるはずです。

報告義務の暗記地獄|魔法のフレーズで一撃攻略

暗記フレーズ:重大事故は24時間で電話、30日で書面

今日、持ち帰っていただきたいのはこの一文だけです。

重大事故は24時間で電話、30日で書面

短いです。でも、この一文には試験で問われる要素がぎっしり詰まっています。

  • 24時間 … 第1報の期限
  • 電話 … 第1報の手段(口頭)
  • 30日 … 第2報の期限
  • 書面 … 第2報の手段

穴埋め問題は、この4か所のどこかを空欄にしてくるだけです。逆にいえば、この一文が口をついて出るようになれば、期限まわりの設問はもう取れたも同然ということになります。

そして、このフレーズに5つの事故キーワード(感電・火災・10kV・他物件・供給支障)をおまけとしてくっつけておく。これで事故報告の全体像は完成です。

🃏 暗記シート
Q. 電気事業法における事故報告で、重大事故が起きたときの報告の流れを暗記フレーズで答えよ
💡 先に電話、あとで書面

ステップ1:なぜ手が止まるのか、苦手の正体を先に見ておく

穴埋め問題で失点する罠|よくある苦手の正体

本番でつまずくポイントは、だいたい決まっています。

迷う場面何と何で迷うか
起点事故が発生してから? 知ってから?
第1報の期限48時間以内? 24時間以内?
入院の条件1日以上? 半日以上?
対象事故の名前供給支障? 他物件?

お気づきでしょうか。どれも「似ているけれど微妙に違う2択」なのです。だから丸暗記が効きません。うろ覚えの状態でこの2択を突きつけられると、必ず手が止まります。

裏を返せば、正解側だけを強く覚え直せば、この単元はまるごと得点源になるということです。ここから先は、その正解側を一つずつ固めていきます。

ステップ2:起点は「知ったとき」。ここを外すと一発アウト

事故を知った時が起点|報告期限のルール

対応は必ず2段階です。そして最大のひっかけは、期限そのものではなく起点にあります。

起点は「事故が発生したとき」ではありません。「事故を知ったとき」です。

  • 事故を知ったとき → 24時間以内電話で経済産業省へ速報
  • 事故を知ったとき → 30日以内書面で詳細・再発防止策を提出

「発生したとき」と書かれた選択肢は、それだけで誤りです。ここを間違えると、他がすべて合っていても得点になりません。

なぜ「知ったとき」なのか

理屈で押さえておくと忘れません。夜間や休日に起きた事故、遠隔地の設備での事故など、発生した瞬間に設置者が気づけないケースは現実にいくらでもあります。そこで「発生から24時間」としてしまうと、気づいた時点ですでに期限切れ、という不合理が起きてしまう。だから起点は「知ったとき」なのです。

条文の言葉としてではなく、現場の理屈として理解しておくと、本番で迷いません。

🃏 暗記シート
Q. 電気事業法の事故報告において、報告期限のカウントが始まる起点はいつか
💡 発生ではない

ステップ3:対象事故① 感電による死傷事故 ―「1日」ではなく「半日」

感電死傷は半日以上入院|対象事故①

ここからは、報告対象となる5つの事故を順に見ていきます。まずは人身事故。人の命に関わるため、当然ながら最優先です。

区分報告対象となる条件
死亡感電により死亡した場合
負傷半日以上の入院を要する負傷

ここが最大の罠です。感覚的には「1日以上の入院」と書きたくなります。でも正解は半日

感電事故は非常に重大であるため、わずか半日の入院であっても国への報告義務が生じる、と覚えてください。「たった半日でも報告が必要なほど、感電は重く扱われている」という理解の仕方をすると、数字が記憶に定着します。

🃏 暗記シート
Q. 電気事業法の事故報告における、感電による死傷事故の報告対象となる条件を答えよ
💡 1日ではない

ステップ4:対象事故② 電気火災事故 ―「全焼」ではなく「半焼」

電気火災は半焼以上|対象事故②

人の次は火災です。電気設備が原因の火災で、条件は半焼以上

よくある思い込み正しい基準
全焼したら報告❌ 全焼まで待つ必要はない
少しでも焦げたら報告❌ 一部焼損では対象外
✅ ボーダーラインは半焼以上

そして、ここでぜひやっていただきたいのが紐づけです。

  • 感電による死傷事故 … 半日以上の入院
  • 電気火災事故 … 半焼以上

どちらも頭に「」が付きます。バラバラに覚えると混ざりますが、「人は半日、火は半焼」とセットにしてしまえば、片方を思い出せばもう片方も一緒に出てきます。

🃏 暗記シート
Q. 電気事業法の事故報告における、電気火災事故の報告対象となる条件を答えよ
💡 全焼ではない

ステップ5:対象事故③ 需要設備の破損事故 ―「10kV以上」がボーダー

10kV以上の設備破損|対象事故③

3つめは、需要設備の破損事故。条件は10kV以上の設備の破損です。

ここで多くの方が引っかかるのが、「高圧受電(6.6kV)の設備が壊れたら報告するのでは?」という思い込みです。答えは対象外

電圧破損事故の報告対象か
6.6kV(高圧)❌ 対象外
10kV以上✅ 報告対象

理由もシンプルです。報告が必要なのは、系統への波及影響が大きい設備に限られるから。10kV以上、つまり特別高圧クラスの設備が壊れれば、その影響は自分の構内だけでは収まりません。だから国が把握する必要がある、という筋道です。

なお、この「6.6kVか、それ以上か」という電圧のボーダーは、法規の他の単元でも繰り返し顔を出します。数字の線引きが苦手だという方は、外部委託の数字を「5-2-1法則+7000V」で一瞬攻略を先に読んでおくと、電圧の区切りに対する感覚が一気に整います。

🃏 暗記シート
Q. 電気事業法の事故報告における、需要設備の破損事故の報告対象となる電圧の条件を答えよ
💡 6.6kVは入らない

ステップ6:対象事故④ 他の物件に損傷を与えた事故 ― 規模を問わない

他物件への損傷事故|対象事故④

4つめは、第三者への被害です。自分の設備が壊れた話ではなく、電気事故によって他者の財産(建物・設備・車両など)を損傷させてしまった場合を指します。

ここまでの①〜③には「半日以上」「半焼以上」「10kV以上」という規模のボーダーがありました。ところが④には、そのボーダーがありません。

他人の物を壊してしまった場合は、社会的な影響を考慮して、規模に関わらず報告義務が生じる。

被害を受けた側からすれば、被害が小さくても大きくても、一つの被害であることに変わりはありません。だから線引きを置かない。そう理解しておけば、「小規模なら不要では?」という迷いは消えます。

🃏 暗記シート
Q. 電気事業法の事故報告において、他の物件に損傷を与えた事故はどのような場合に報告義務が生じるか
💡 自分の設備ではない

ステップ7:対象事故⑤ 供給支障 ― 用語そのものが狙われる

供給支障を発生させた事故|対象事故⑤

最後は、送配電事業者に供給支障を発生させた事故。つまり、電力会社のネットワークにまで影響を与えてしまった場合です。

影響範囲がもっとも大きいという意味では、5つの中で最も重い事故と言ってもいいでしょう。具体例は、波及事故による広範囲の停電や瞬停です。

そして、この項目の最大の罠は用語そのものにあります。

日常の言い方試験で使われる言葉
停電させてしまった供給支障を発生させた

問題文には「停電させた」とは書かれません。法律用語である「供給支障」が、そのまま穴埋めで狙われます。意味を理解するだけでなく、試験用語として丸ごと覚えてしまってください。

🃏 暗記シート
Q. 電気事業法の事故報告における、送配電事業者に供給支障を発生させた事故とはどのような事故か
💡 停電とは書かれない

ステップ8:ミニクイズで、覚えたてを固める

覚えた直後に一度取り出すと、記憶の残り方がまるで変わります。手を止めて、答えを口に出してみてください。

ミニクイズ①:期限と連絡手段

電気事故を[ A ]ときから、[ B ]時間以内に[ C ]で連絡し、[ D ]日以内に[ E ]を提出する。

空欄答え
A知った(※発生した、ではない)
B24
C電話(口頭)
D30
E報告書(書面)

コツは、1文として通しで覚えることです。前半(起点)と後半(書面)を切り離して別々に暗記すると、24と30の関連性が見えなくなり、かえって間違えやすくなります。

ミニクイズ②:事故の条件と数値

① 感電死傷事故は、死亡または[ A ]以上の入院
② 電気火災事故は、[ B ]以上の火災
③ 需要設備の破損事故は、[ C ]以上の設備の破損

空欄答え
A半日
B半焼
C10kV

「半」シリーズ+10kV。この3点セットが出てくれば合格ラインです。

なお、法規には今回のように「数字を1本の言葉に束ねる」と一気に楽になる単元がいくつもあります。工事計画の届出は「30・10・20・500」の4つの数字で攻略も同じ発想でまとめてあるので、数字ものが続けて苦手な方はセットで読んでおくと効率的です。

まとめ

事故報告の全体像を、1枚に畳んでおきます。

重大事故は24時間で電話、30日で書面

対象事故暗記ポイント
① 感電による死傷事故死亡または半日以上の入院
② 電気火災事故半焼以上
③ 需要設備の破損事故10kV以上(特別高圧クラス)
④ 他の物件に損傷を与えた事故他者の財産損傷。規模を問わない
⑤ 供給支障を発生させた事故送配電事業者への影響(停電・瞬停など)

そして報告期限は、

段階期限手段内容
第1報知ったときから24時間以内電話(口頭)速報
第2報知ったときから30日以内書面詳細・再発防止策

魔法のフレーズ1本と、5つの事故キーワード。たったこれだけで、事故報告は確実な得点源に変わります。

ただ、この単元にはひとつだけ落とし穴があります。簡単なぶん、意識が向かないのです。「もう覚えた」と思って復習を飛ばし、本番で「半日だっけ、1日だっけ」となる。これが本当に多い。だからこそ、クイズを交えて何度か戻ってきてください。

⚠ ここを間違える人が多い

実際の試験で、多くの方が取り違えるポイントを3つ挙げておきます。

❌ 報告するのは「事業用電気工作物」の設置者 → ✅ 「自家用電気工作物」の設置者

選択肢に「事業用電気工作物」という言葉が並んでいると、なんとなく正しそうに見えてしまいます。しかし事故報告の義務を負うのは、需要家側、つまり自家用電気工作物の設置者です。言葉の見た目に引っ張られず、「報告するのは誰の立場か」を毎回確認してください。

❌ 電圧の条件を「高圧=6600V」の感覚で選ぶ → ✅ 条文の数字をそのまま覚える

日ごろ高圧受電の話に慣れていると、電圧の空欄を見た瞬間に6600Vや6000Vを選びたくなります。ところが事故報告の条文が使う数字は、その感覚とは別物です。普段の実務感覚を持ち込まず、条文に書かれている数字を数字として覚える。ここを分けておくだけで、電圧の穴埋めは安定します。

❌ 「入院」「他の物件」「24時間」を1つずつ判断する → ✅ 3点セットで同時に確認する

事故報告の穴埋めは、言葉と数字を同時に複数ずらしてくるのが特徴です。「入院」を「治療」に、「他の物件」を「公共の財産」に、「24時間」を「48時間」に。どれか1つでも引っかかれば、その選択肢に引き込まれます。

対策はシンプルで、選択肢を見る前に自分の頭の中で正解の言葉を先に3つ言ってしまうこと。「入院・他の物件・24時間」。先に言ってから選択肢を見れば、すり替えられた語がくっきり浮かび上がります。

❌ 「送電事業」と「一般送配電事業」を同じものとして扱う → ✅ 別の事業区分

似た名前ですが、これは別の事業区分です。用語がひとつ違うだけで別の選択肢へ誘導されるので、「送配電」まわりの語は、雰囲気ではなく正確な名称で覚えてください。

過去問ではこう出た

事故報告は、法規の中でも出題頻度が高い定番テーマです。実際に、この単元からは次のような出題があります。

年度問番号
令和2年問11
令和2年問2
令和5年下期問13
令和5年上期問2
令和6年上期問2
令和7年下期問2
令和7年上期問2

こうして並べると、傾向がはっきり見えてきます。問2という前半の位置に繰り返し登場していること。そして、令和5年から令和7年にかけて、上期・下期ともにコンスタントに出続けていることです。

出題形式も安定していて、多くは穴埋め(空欄補充)。報告義務を負う者、対象となる事故、電圧の数値、そして期限と手段。この記事で押さえた要素が、そのまま空欄として狙われています。裏を返せば、対策の効果がもっとも見えやすい単元でもあります。

電験ジムで実際に解いてみる

よくある質問

Q. 24時間以内の連絡は、メールやFAXではだめなのですか?

第1報は電話(口頭)による速報です。まず一刻も早く国に知らせることが目的なので、手段としては口頭による連絡が想定されています。詳しい内容や再発防止策は、そのあと30日以内に書面でまとめて提出する。「速さの第1報」「正確さの第2報」と役割が分かれている、と考えると納得しやすいはずです。試験でも、この手段の違いがそのまま空欄になります。

Q. 休日に事故が起きて、月曜の朝に気づきました。期限はいつからですか?

気づいた月曜の朝からです。これがまさに「起点は知ったとき」というルールが生きる場面になります。もし起点が「発生したとき」であれば、気づいた瞬間にはもう24時間を過ぎていた、という不合理が起きてしまいます。試験対策としてだけでなく、実務の理屈としても筋が通っている、と理解しておくと忘れません。

Q. 6.6kVの高圧設備が壊れたら、本当に報告しなくていいのですか?

「需要設備の破損事故」という項目に関しては、10kV以上が対象ですので、6.6kVの破損それ自体は対象外です。ただし注意していただきたいのは、報告の入口は5つあるということ。仮に6.6kVの設備の破損がきっかけで、感電による死傷が出たり、半焼以上の火災になったり、あるいは波及事故で供給支障が起きたりすれば、別の項目に該当して報告義務が生じます

「電圧が低いから報告不要」と一本道で判断せず、5つのキーワードを順に当てていく。この確認の癖をつけておくと、応用問題にも強くなります。

Q. 事故報告のような届出のルールは、他の単元とまとめて覚えたほうがいいですか?

はい、そのほうが効率的です。法規には「誰が・いつまでに・何を・どこへ」という共通の骨組みを持つ単元がいくつもあり、骨組みごと並べて比較すると混乱が減ります。たとえば太陽光の届出表は『魔法の反転法則』で一撃攻略は、届出の表を丸暗記せずに整理する方法をまとめたものです。事故報告で「起点と期限」の型が入った今なら、そのまま同じ読み方で入っていけるはずです。

📖 ここまで読んだあなたへ

Webの何倍も覚えやすい
紙のフルラミネート加工の
暗記シート
があります

実績2,000部突破
お風呂や電車のスキマ時間でサクッと勉強できます。
付属の練習用紙で無限に練習できます♪

📋ラミネート加工 🎨フルカラー 💧防水 🛁お風呂でもOK 🚃電車でもOK ♾️練習用紙で無限練習

この記事を読み終えたら、進捗を記録しましょう

この記事をシェア

読んだ内容を、過去問で試す

法規の過去問を解いてみませんか?

過去問対策Webサービス「電験ジム」なら、 平成27年〜令和8年上期の1,400問超を、 すべて解説つきで解けます。わからない所はその場でAIに質問でき、苦手は自動で色分けされます。

電験ジムで解いてみる

14日間 無料でお試し・月額980円・いつでも解約できます

📱 この記事を読んだ方限定

LINE公式アカウントを追加して、トークに「サイト理論ノート」と送ると、 「理論科目 導入編ノート」(第1章 直流回路)を無料でお渡しします。

LINEで友だち追加する →
資格LABO

この記事を書いた人

資格LABO

電験三種を含め、さまざまな資格を一発合格した経験をもとに、 忙しい社会人が最短距離で受かるための教材とYouTube解説を作っています。 暗記シート・講義ノートは累計2,000部を突破し、 多くの合格報告をいただいています。

保有資格

電気主任技術者電気工事士公害防止管理者放射線取扱主任者中学校・高等学校 教員免許
  • ⚡ 電験三種・電験二種の解説動画をYouTubeで公開中
  • 📚「勉強の過程」より「結果を重視」した教材の制作・販売
  • 🏋️ 過去問対策Webサービス「電験ジム」を開発・運営

スポンサーリンク

📚 法規科目の他の記事も読む

次は…(ローテーション順)
理論
1kWhは何kJ?=3,600kJ|kWhとkJの換算

機能追加のご要望・バグ報告をお待ちしています

サイトをより良くするため、お気付きの点・「こんな機能が欲しい」「このページが見にくい」など、お気軽にご意見をお寄せください。