接地工事A種・B種・C種・D種の違い|抵抗値と電線の太さ
A種10Ω・B種は計算・C種10Ω・D種100Ω。接地工事4種類の抵抗値と軟銅線の太さを、たった1つの暗記フレーズでまとめて覚えます。B種の計算方法まで電験三種「法規」の接地工事は、A種・B種・C種・D種の4種類。抵抗値と軟銅線の太さが種類ごとにバラバラで覚えにくい……そんな苦手意識を、たった1つの
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この記事で身につくこと
法規の勉強を始めて、最初に「うっ」となるのが接地工事ではないでしょうか。A種・B種・C種・D種と4つもあって、10Ωだの100Ωだの500Ωだの、似たような数字が並ぶ。しかもB種だけ計算式が出てくる。参考書のページを閉じたとたん、どれがどれだか分からなくなる——そんな経験、きっとお持ちだと思います。
でも、安心してください。接地工事は、法規の中でももっともコスパの良い単元です。覚えることは、突き詰めればたった2つ。「接地抵抗値」と「軟銅線の太さ」、この2つの数字を4種類ぶん押さえるだけ。数にして8個です。しかも、その8個を支えているルールは、次の2つしかありません。
- 電圧が高いほど、基準は厳しくなる
- 速く遮断できるほど、基準はゆるくなる
この2本の軸さえ持っていれば、たとえ数字を忘れても、その場で理屈から思い出せます。丸暗記に頼らない状態にたどり着ける——それがこの単元の一番おいしいところです。
この記事を読み終えるころには、次のことができるようになっています。
- A種・B種・C種・D種それぞれの適用範囲を、電圧で言い分けられる
- 4種類の接地抵抗値と軟銅線サイズを、理由つきで答えられる
- B種の ・・ を、遮断時間から選び分けられる
- C種とD種の「300V」の境界で、絶対に引っかからなくなる
範囲の広い法規の中で、ここは「全部は無理でも、ここだけは仕上げる」と決めるのにぴったりの単元です。では、いきましょう。
暗記フレーズ:A種は10Ω・B種は計算値・C/D種は10/100(500)Ω
まずは、この記事のゴールとなる「魔法の言葉」を先にお見せします。
A種は10Ω以下・2.6mm以上 B種は計算値・4mm以上 C種・D種は10/100(500)Ω・1.6mm以上
今の時点では、呪文のように見えるはずです。それでかまいません。今日はこの3行を、1行ずつ「なぜその数字なのか」と結びつけていきます。理由とセットになった知識は、丸暗記した知識よりはるかに長持ちします。最後にもう一度この3行に戻ってきますから、そのとき「ああ、こういう意味だったのか」と腑に落ちれば大成功です。

気になるのは3行目の「10/100(500)」でしょうか。C種とD種は原則の値が違うのに、ある条件を満たすと同じ500Ωに着地するという、ちょっと面白い関係があります。この理由も、後ほどきちんと解説します。
ステップ1:まず4種類の「立ち位置」を掴む
個別の数字に入る前に、4種類の関係を大づかみにしておきましょう。ここを飛ばして数字から入ると、必ず混乱します。

| 種類 | 主な適用 | 立ち位置 |
|---|---|---|
| A種 | 特別高圧・高圧の機器外箱など | 最も厳しい |
| B種 | 変圧器の低圧側中性点など | 特殊枠(混触防止) |
| C種 | 300V超の低圧機器外箱など | やや厳しい |
| D種 | 300V以下の低圧機器外箱など | 最もゆるい |
ここで大事なのは、A・B・C・Dの順番が、そのまま厳しさの順番ではないということ。A種・C種・D種の3つは「機器の外箱を守る」仲間で、扱う電圧の高さで厳しさが決まります。ところがB種だけは役割が違い、「高圧側の事故が低圧側に及ぶのを防ぐ」ための特殊枠です。
つまり、「A・C・Dは電圧の高さで決まるグループ」「Bは事故の伝播を防ぐ別枠」という2グループに分けて捉えるのが、混乱しないコツです。この分け方さえ頭にあれば、以降の話はすべてこの枠に収まっていきます。
ステップ2:A種接地工事——最も厳しい10Ω・2.6mm
トップバッターはA種です。適用は特別高圧・高圧の電気機器外箱など。変電所の特別高圧変圧器や、高圧受電設備の機器外箱がこれにあたります。日常で目にする機会は少ないですが、電気を送る大元を守る、いわば最重要ポイントの接地です。

数値は接地抵抗値10Ω以下、軟銅線は直径2.6mm以上。4種類の中でもっとも厳しい設定です。
ここで一つ、初学者がつまずきやすいポイントを整理しておきます。「抵抗値が小さい」がなぜ「厳しい」のか、という点です。
接地の役目は、異常時に電流を大地へ逃がすこと。抵抗が小さければ、事故が起きた瞬間に電流がスッと大地へ流れてくれます。逆に抵抗が大きいと、逃がす通り道として役に立たない。だから「抵抗値が小さい=厳しい条件」なのです。ここが逆に染みついていると、この先すべての判断がひっくり返るので、今のうちに揃えておきましょう。
軟銅線が2.6mmと太めなのも、同じ筋です。電圧が高いということは、万が一の事故で流れる電流も大きくなりうる。だから線自体を太くして、大電流に耐えられるようにしている。「太い線=なんとなく安全」ではなく、「太い線=想定される電流に耐えられる」という理解が正解です。
ステップ3:B種接地工事——ただ一つ「計算値」で決まる
ここが今日の山場です。B種だけは、他の3種類と考え方が根本から違います。
適用は変圧器の低圧側中性点など、目的は混触時の危険防止。混触とは、変圧器の内部で高圧側の巻線と低圧側の巻線が、絶縁の劣化などで接触してしまう事故のことです。これが起きると、本来は低圧のはずの回路にいきなり高圧が流れ込みます。低圧のつもりで機器に触れていたら、と考えるとゾッとしますよね。だからこそ、B種接地で異常電圧を大地へ逃がし、低圧側の機器と人を守るわけです。

そのB種の接地抵抗値は、固定値ではなく1線地絡電流 で割る計算値で決まります。
分子が変わる理由も、はっきりしています。高圧側の1線地絡事故を、どれだけ速く自動遮断できるかで決まるのです。
分子が大きいほど計算結果の抵抗値は大きくなる、つまり基準はゆるくなります。「速く遮断できるなら、危険な状態が続く時間が短い。だから多少抵抗値が大きくても安全は確保できる」——これがこの3段階の正体です。ここでも「速く遮断できるほどゆるい」という軸が働いています。
そのものは、系統ごとに求められている前提の数値で、試験では原則として問題文で与えられます。ですから受験生が判断すべきなのは、150・300・600のどれを使うかだけ。分子さえ間違えなければ、あとは割り算するだけです。
軟銅線は直径4mm以上。4種類の中で飛び抜けて太いのが特徴です(厳密には高圧電路の電圧で分かれ、15000Vを超えるときが4mm、15000V以下なら2.6mmですが、試験で頻出なのは「15000Vを超えるときは4mm」のほうなので、まずはこちらを押さえてください)。
ステップ4:C種接地工事——300V超・原則10Ωと特例500Ω
ここからは低圧電路の接地です。まずはC種から。適用は300Vを超える低圧機器の外箱など、原則の接地抵抗値は10Ω以下です。

「あれ、A種と同じ10Ωじゃないか」と思われたかもしれません。数値は一致しますが、適用対象がまったく違うので、意味合いは別物です。ここは「たまたま同じ数字」と割り切ってしまってかまいません。
そしてC種には緩和条件があります。0.5秒以内に自動遮断する装置を設けた場合、原則の10Ωではなく、500Ω以下まで基準がゆるめられるのです。ここでもやはり「速く遮断できるならゆるくていい」という同じ考え方が働いています。ただしB種のような割り算はなく、「原則10Ωか、特例500Ωか」という2択で判断できるぶん、こちらのほうがずっとシンプルです。
なお、B種の「1秒以内」と、C種の「0.5秒以内」を見比べて「低圧のほうが厳しいのでは?」と混乱する方がいます。これは比べる土俵が違います。低圧は扱う電圧が低いぶん感電時の危険度も異なるので、低圧には低圧なりの基準として0.5秒というラインが決められている、と捉えてください。
軟銅線は直径1.6mm以上。A種・B種と比べるとかなり細くて済みます。低圧だから、というシンプルな理由です。
実務では高速で動作する漏電遮断器を設ける例が一般的なので、特例の500Ωが使われる場面のほうが多いのですが、試験では「原則は何Ωか」を問われることも多いので、必ず両方セットで覚えておきましょう。
ステップ5:D種接地工事——300V以下・原則100Ωと特例500Ω
最後はD種。4種類の中でもっとも身近で、もっとも基準がゆるい接地工事です。

適用は300V以下の低圧機器の外箱など。ご家庭の洗濯機のような、100V・200V帯で動く電気機器の多くがD種の対象です。原則の接地抵抗値は100Ω以下——C種の10Ωに比べて、実に10倍もゆるい数字です。電圧が低ければ感電時の危険度も比較的小さい、という筋がここでも通っています。
構造はC種とまったく同じで、0.5秒以内に自動遮断する装置があれば、特例500Ω以下が使えます。軟銅線も同じく直径1.6mm以上です。
ここで面白いのが、C種とD種の関係です。原則は10Ωと100Ωで10倍も違うのに、緩和条件を満たすとどちらも同じ500Ωに着地する。「原則は電圧なりに差をつけるけれど、高速遮断という同じ安全対策を取るなら、着地点は同じでいい」。そう捉えると、すんなり納得できるはずです。暗記フレーズの「10/100(500)」の正体は、これでした。
ステップ6:C種とD種を分ける「300V」の境界線
C種とD種は構造がそっくりなので、試験ではこの2つの取り違えが狙われます。ここで一度、見分け方だけを取り出して整理しておきましょう。

| 使用電圧 | 種類 | 原則の抵抗値 |
|---|---|---|
| 300V以下 | D種 | 100Ω以下(ゆるい) |
| 300V超 | C種 | 10Ω以下(厳しい) |
判定はこれだけです。300Vという境界と比べる、それに尽きます。とくに注意したいのが、ちょうど300Vのとき。規定は「300V以下」なので、300VちょうどはD種側に入ります。境界そのものがどちら側に含まれるかは、この手の問題の定番の引っかけどころです。
そしてもう一つ大事なのが、判定基準は「機器の種類」ではなく「使用電圧」だけだということ。三相誘導電動機だろうと照明器具だろうと、200Vなら300V以下なのでD種、工場で使う400V級の機器なら300V超なのでC種です。機器の名前に惑わされず、電圧の数字だけを見る癖をつけてください。
なお、同じ低圧の話でも、電動機を守る過電流遮断器の選び方は別の切り口になります。そちらが手つかずの方は、低圧幹線の保護がスッと解ける!『IM50A境界で1.25倍か1.1倍』で過電流遮断器を攻略を先に押さえておくと、低圧側の話が一続きに見えてきますよ。
ステップ7:軟銅線の太さは「3段階」でまとめて覚える
抵抗値と並ぶもう一つの数字、軟銅線の太さも、ここでまとめて片付けてしまいましょう。バラバラに覚えるより、3段階で並べたほうが圧倒的にラクです。

| 太さ | 種類 | 理由 |
|---|---|---|
| 直径1.6mm以上 | C種・D種 | 低圧だから細めでOK |
| 直径2.6mm以上 | A種 | 高圧だから太め |
| 直径4mm以上 | B種 | 大電流を逃がすから極太 |
注目してほしいのは、A種とB種で「太い理由」が違うことです。A種は「扱う電圧そのものが高いから」太い。一方B種は「混触事故のときに、高圧側の大電流が一瞬で流れ込んでくるから」太い。同じ「太い」でも、背景がまったく別なのです。
覚え方としては、「低圧は細く、高圧は太く、事故電流を逃がすB種はさらに太く」という3段階のイメージがおすすめです。「1.6・2.6・4.0」と数字の羅列で覚えるより、意味とセットのほうがはるかに忘れにくくなります。順番は C・D種 < A種 < B種。ここもあわせて押さえてください。
ステップ8:現場で効く2つの豆知識
最後に、試験でも実務でも効いてくる知識を2つ。
1つめは、接地工事を「省略できる」条件があること。 ここまで「接地は必要」という話をしてきましたが、電技解釈には省略が認められるケースも定められています。代表的なのが「乾燥した場所で、対地電圧150V以下の機器」など。一般家庭で使う100V系のコンセントにつながる小型機器などが該当します。
ただし注意点があります。「乾燥した場所」という条件も同時に満たす必要があるという点です。水回りなど湿気の多い場所では、たとえ対地電圧150V以下でも省略はできません。「接地は必ず必要」と思い込んでいても、「150V以下なら省略できる」と単純化しすぎても、どちらも引っかかります。省略条件は、条件の組み合わせで押さえるのが鉄則です。
省略できる条件や離隔距離の細かい数値まで詰めたい方は、法規『AB例外CD省略』完全整理|接地工事の75cm・30cm・省略条件を一気に攻略で例外側だけをまとめて整理してあります。この記事で全体像を掴んだ直後に読むと、頭に入りやすいはずです。
2つめは、B種の線だけが極太4mmである理由の深掘りです。 変圧器の内部で混触が起きると、高圧側の大電流が接地線に流れ込みます。このとき線が細いと、大電流に耐えきれずに焼き切れてしまう。焼き切れた接地線は、もはや接地としての役目を果たしません。いざという時に接地そのものが壊れてしまっては本末転倒——だからこそ、あえて極太にしてあるのです。
理由まで分かってしまえば、「B種=4mm」はもう単なる暗記項目ではなくなります。
まとめ
保存版として、4種類を一つの表にまとめておきます。ここがそのまま、今日の学習内容のすべてです。
| 種類 | 主な適用 | 接地抵抗値 | 軟銅線の太さ |
|---|---|---|---|
| A種 | 特別高圧・高圧の機器外箱など | 10Ω以下 | 直径2.6mm以上 |
| B種 | 変圧器の低圧側中性点など | ・・ の計算値 | 直径4mm以上 |
| C種 | 300V超の低圧機器外箱など | 10Ω以下(特例500Ω以下) | 直径1.6mm以上 |
| D種 | 300V以下の低圧機器外箱など | 100Ω以下(特例500Ω以下) | 直径1.6mm以上 |
そして、冒頭の魔法の言葉にもう一度戻りましょう。
A種は10Ω以下・2.6mm以上 B種は計算値・4mm以上 C種・D種は10/100(500)Ω・1.6mm以上
いかがでしょうか。最初は呪文にしか見えなかった3行が、今はそれぞれ意味を持って見えているはずです。A種は電圧が高いから厳しい数値。B種は混触事故から低圧側を守るための計算値。C種・D種は原則の数字こそ違うけれど、緩和条件では同じ500Ωに着地する。
覚える数字は8個ありますが、それを支えている考え方は「電圧が高いほど厳しい」「速く遮断できるほどゆるい」の2つだけ。この2本の軸さえ握っていれば、たとえ数字を忘れても自力で組み立て直せます。それが、この単元がコスパの良い得点源になる理由です。
⚠ ここを間違える人が多い
数字そのものより、「どこに適用するか」の判断で失点する人が目立ちます。実際に多い取り違えを3つ挙げておきます。
❌ 漏電遮断器さえ付いていれば、D種接地は必ず省略できる → ✅ 場所の条件が付いてきます。 省略規定には「水気のある場所」のような例外が置かれていて、そこでは漏電遮断器の有無に関係なく省略できません。「装置があるから省略OK」と機械的に判断すると、選択肢の適・不適を丸ごと取り違えます。省略の話が出たら、装置の条件と場所の条件を必ず両方確認する——これを癖にしてください。
❌ ちょうど300Vだから、電圧が高いほうのC種 → ✅ 300VちょうどはD種です。 条文が「300V以下」と書いている以上、境界値は下側(D種)に含まれます。「〜以下」「〜を超える」の言い回しは、法規全体で狙われる定番の急所です。数字を読んだら、必ずその後ろの助詞まで読み切りましょう。
❌ 抵抗値が大きいほうが安全そうだから、厳しい基準のはず → ✅ 逆です。 接地は電流を大地へ逃がすための道ですから、抵抗が小さいほど速く逃がせて安全。したがって小さい値を要求する規定ほど厳しいことになります。この感覚が逆さまのまま覚えると、B種の分子(150→300→600)が大きくなるほど基準がゆるくなる、という関係まで丸ごと逆に理解してしまい、応用問題で総崩れになります。
このほか、接地抵抗の計算問題では、与えられた式を変形してグラフから値を読み取らせる出題もあります。この手の問題では、グラフの適用範囲の外まで読んでしまうミスが起こりがちなので、読み取り前に範囲を確認する習慣をつけておくと安全です。
過去問ではこう出た
接地工事は、ほぼ毎回どこかで顔を出すと言っていい頻出テーマです。テーマで照合したところ、過去問と電験ジムの収録範囲だけで25問が該当しました。近年の出題実績は次のとおりです。
| 年度 | 問番号 |
|---|---|
| 令和7年 下期 | 問4/問7/問11 |
| 令和7年 上期 | 問9 |
| 令和6年 下期 | 問4/問12 |
| 令和6年 上期 | 問13 |
| 令和5年 上期 | 問12 |
見てのとおり、同じ年度の中で複数問出ることも珍しくありません。しかも問4・問7あたりの前半に置かれることが多く、ここを落とすと序盤で歯車が狂います。
出題のされ方は大きく2つ。1つは、条文の穴埋め形式で種類・抵抗値・軟銅線サイズ・電圧の境界を直接問うもの。もう1つは、省略条件や適否の判断を含めた文章の正誤判定です。後者は今日整理した「条件の組み合わせ」を正確に押さえていないと、もっともらしい選択肢に引き寄せられます。どちらのタイプも、この記事の表がそのまま武器になります。
よくある質問
Q. B種の (1線地絡電流)は、自分で計算できないといけませんか?
基本的には問題文で与えられます。 は系統ごとの条件で決まる値なので、受験生が判断すべきなのは「分子に150・300・600のどれを使うか」だけです。まずはこの3段階の選び分けを完璧にしてください。分子さえ正しく選べれば、あとは割り算するだけで答えが出ます。
Q. C種の10Ωと、A種の10Ωは同じものですか?
数値が偶然一致しているだけで、別物と考えてください。A種は特別高圧・高圧の機器に対する規定、C種は300V超の低圧機器に対する規定で、適用対象がまったく違います。さらにC種には0.5秒以内の高速遮断による500Ωの特例がありますが、A種にはこの特例がありません。「10Ω」という数字だけで両者を結びつけると、特例の有無で足をすくわれます。
Q. 実務では特例の500Ωばかり使うのに、原則の10Ω・100Ωも覚える必要がありますか?
あります。 実務で高速動作の漏電遮断器を入れるのが一般的なのは事実ですが、試験では「原則は何Ωか」を素直に問う出題が少なくありません。むしろ「特例のほうが実務で普通だから」と原則を軽く扱うと、いちばん基本的な穴埋めを落とします。原則と特例はセットで1つの知識、と考えて両方覚えてください。
Q. 接地の話は、離隔距離のような他の電技解釈のテーマとも繋がりますか?
繋がります。電技解釈は「電圧が高いほど厳しくする」という考え方で全体が貫かれていて、接地抵抗値も離隔距離も、根っこの発想は同じです。たとえばアーク3兄弟を可燃物から離せ!高圧1m・特高2mの離隔距離を一発で覚えるで扱う離隔距離も、高圧と特別高圧で数値に差がついています。個別に暗記するのではなく、「電圧が上がれば要求も厳しくなる」という共通の軸で束ねると、法規全体の暗記量が体感でぐっと減りますよ。
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