フレミングの法則を「左手は動かす・右手は生む」で一発整理する
電験三種「理論」で多くの独学者が左右をこんがらがらせるフレミングの法則を、「左手=電動機(力)/右手=発電機(起電力)」の用途で一気に整理。電磁力 F=BIℓsinθ と起電力 e=Bℓvsinθ の2式を指の向きで見える化し、苦手意識を「これなら覚えられる」に変えます。
🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く
「左手だっけ、右手だっけ……」——フレミングの法則で、毎回どっちの手を出せばいいか分からなくなる。指を3本立ててはみたものの、何が電流で何が磁界か思い出せずに手が止まる。そんな経験、ありませんか。
安心してください。この2つの手は、「何を表しているか」=用途で覚えれば、もう二度と迷いません。 左手は「動かす」係、右手は「生む」係。たったこれだけの整理で、混乱していたフレミングが、得点源に変わります。
この記事で身につくこと
- 左手と右手を 用途(電動機か発電機か) で確実に使い分けられるようになる
- 電磁力 と起電力 の2つの公式を、単位の違いで取り違えなくなる
- θ(シータ)が何の角度なのかを理解し、「最大になる条件」を自分で言えるようになる
- モータの回転を逆にする方法など、現場の話とつながって記憶が定着する
暗記フレーズ:「左手が動かす(電動機)、右手が生む(発電機)」
まず、この記事の背骨になるフレーズを頭に入れてください。
左手が動かす(電動機)、右手が生む(発電機)
指の向きを暗記する前に、「そもそもどっちの手を使う場面なのか」 をこのフレーズで判断する。これがフレミング攻略の最短ルートです。以下、ひとつずつほどいていきましょう。
ステップ1:左手と右手の「役割分担」をハッキリさせる
フレミングの法則が2種類あるのは、電気の「入口と出口」が逆だからです。ここを表で対比させると、一気に見通しが良くなります。
| フレミングの左手 | フレミングの右手 | |
|---|---|---|
| 表すもの | 電動機(モータ) | 発電機 |
| やっていること | 電流を流して 力を得る | 導体を動かして 電気を生む |
| 入力 | 電流 | 動き(速度) |
| 出力 | 力(電磁力 ) | 電圧(起電力 ) |
| 暗記語 | 動かす | 生む |
ポイントは、左手は「電流を流す→力が出る」、右手は「動かす→電気が生まれる」 と、因果が逆になっていること。
覚え方のコツは用途で決め打ちすること。「電流を流してモータを回したい」場面なら左手、「軸を回して発電したい」場面なら右手。指の形を思い出す前に、まずこの一択を済ませてしまうのが安全です。
ステップ2:電磁力 F=BIℓsinθ を指の向きで見る(左手)
左手の法則は「電磁力」、つまり磁界の中を流れる電流が受ける 力 を表します。公式はこちらです。
- :電磁力 [N](ニュートン、=力)
- :磁束密度 [T]
- :電流 [A]
- :磁界中にある導体の長さ [m]
- :磁界と電流のなす角
左手の親指・人差し指・中指を互いに直角に開いて、中指→電流、人差し指→磁界、親指→力(動く向き) を対応させます。「電・磁・力(でん・じ・りょく)」の順に中指・人差し指・親指、と唱えると覚えやすいですよ。
大事なのは、力の大きさは磁束密度・電流・導体の長さの掛け算で決まるということ。数字が大きいほど強い力が出る、というシンプルな関係です。
ステップ3:起電力 e=Bℓvsinθ を指の向きで見る(右手)
右手の法則は「起電力」、つまり磁界の中で導体を動かしたときに生まれる 電圧 を表します。公式はこちらです。
- :起電力 [V](ボルト、=電圧)
- :磁束密度 [T]
- :磁界中にある導体の長さ [m]
- :導体が動く速さ [m/s]
- :磁界と速度のなす角
右手の場合は、親指→動き(速度)、人差し指→磁界、中指→起電力(電流の向き) です。左手と指の役割がそっくり入れ替わるので、「動かした結果、電気が生まれる」という発電機のイメージとセットで覚えましょう。
左手の と右手の を取り違えないコツは、出力の単位で区別することです。
| 左手(電動機) | 右手(発電機) | |
|---|---|---|
| 公式 | ||
| 中に入る文字 | 電流 | 速度 |
| 出力 | 力 [N] | 電圧 [V] |
「 が入っていれば力()、 が入っていれば電圧()」——この一点で、2式は迷わず見分けられます。
ステップ4:θ(シータ)でつまずかない——垂直なら最大
2つの式に共通して出てくる 。ここで手が止まる人が多いので、意味をハッキリさせておきます。
- 左手()の θ:磁界と電流のなす角
- 右手()の θ:磁界と速度のなす角
そして、いちばん大事な性質はこれです。
つまり、磁界に対して電流(または動き)が垂直のとき、力も起電力もいちばん大きくなる。逆に平行(θ=0°)だと で、力も電気もゼロになります。
試験では「θ=90°のとき」と条件が付いて になり、式が 、 とシンプルになるパターンが定番です。θは「垂直なら最大」とだけ覚えておけば、まず困りません。
ステップ5:現場とつながると、記憶は定着する
最後に、暗記を「腹落ち」に変える現場の話を2つ。
モータの回転を逆にしたいとき は、電流の向きを反転させます。三相モータなら U・V・W のうち 2線を入れ替える だけで逆回転する——これはまさに左手の法則そのもの。電流の向きが変われば、親指(力・回転)の向きも変わる、というわけです。
発電機の点検 では、軸の回転で起電力が生まれる仕組みを右手の法則で説明できます。回転方向とブラシの極性を確認するとき、右手則がそのまま役に立ちます。
「試験のための公式」ではなく「現場で本当に使われている原理」だと分かると、不思議と忘れにくくなります。左手=動かす、右手=生む。この2つは、あなたが電気を扱ううえで一生モノの武器になります。
まとめ
- フレミングは 用途で決める:電流を流して力を得る=左手(電動機)、動かして電気を生む=右手(発電機)
- 公式は 単位で見分ける:(力・[N])/(電圧・[V])。 なら力、 なら電圧
- θは 磁界とのなす角。垂直(90°)なら で最大、平行なら0
- 覚えるべきは1フレーズ:左手が動かす(電動機)、右手が生む(発電機)
左右でこんがらがっていたフレミングも、「どっちの手を使う場面か」を先に決めてしまえば、もう迷いません。苦手だったこのテーマが、今日から確実な得点源です。
Webの何倍も覚えやすい
紙のフルラミネート加工の
暗記シートがあります
実績2,000部突破。
お風呂や電車のスキマ時間でサクッと勉強できます。
付属の練習用紙で無限に練習できます♪

🛒関連教材ショーケース
学習の効率を上げる、紙の本格教材ラインナップ。

この記事を読み終えたら、進捗を記録しましょう




